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九州大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験(数学文系)文系数学 第3問

1から6までの数字が1つずつ書かれている6枚のカードがある.
これらをよくきった上で,左から右に一列に並べる.
カードに書かれた数字を左から順にabcdefとする.
このとき,次の問いに答えよ.

(1) a+b=cとなる確率を求めよ.

(2) a+b=c+dとなる確率を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安18

確率場合の数 数え上げ、場合分け

方針

カードの並べ方はすべて同様に確からしいので,必要な先頭部分だけを順序付きで数える.(1)はa+b=cを満たす相異なる三つの数を列挙し,a,bの順序も数える.(2)は和ごとに,その和を作る2枚組が何組あるかを表にする.同じ2枚組を左右で使うことはできないので,和ごとに異なる2組を選び,左右の順序と各組の内部順序を掛ける. 全体の並べ方から残りカードの順序が約分される理由も答案中で確認する.

解答

(1)

左から3枚の(a,b,c)だけを考えればよい.全体の並べ方は6!通りであるが,残り3枚の並べ方は分子・分母で共通に掛かるので,分母は 654 として数えればよい.

条件a+b=cを満たすには,a,bは異なるカードで,和が1から6の範囲に入る必要がある.a<bとして列挙すると (1,2,3),(1,3,4),(1,4,5),(1,5,6),(2,3,5),(2,4,6) の6通りである.実際のa,bには順序があるので,それぞれa,bを入れ替えたものも許される.したがって有利な(a,b,c)62=12 通りである.よって求める確率は 12654=110 である.

(2)

今度は左から4枚の(a,b,c,d)だけを考える.分母は 6543 である.

まず,2枚の相異なるカードで作れる和ごとの組を調べる.順序を無視した2枚組の個数をrとすると,次のようになる.34567891011r112232211例えば和7では1,6,2,5,3,4の3組がある.

和が同じである2枚組を,左側(a,b)と右側(c,d)に割り当てる.ただし同じカードを2回使うことはできないので,同じ2枚組を左右の両方に使うことはできない.和が固定され,2枚組がr組あるとき,左右に異なる2組を割り当てる方法は r(r1) 通りである.さらに,各組の内部で順序が2通りずつあるから,有利な順序付き4つ組は 4r(r1) 通りである.

したがって全体の有利な場合の数は4{10+10+21+21+32+21+21+10+10}=4(2+2+6+2+2)=56である.よって求める確率は 566543=745 である.

総評

難度4,計算量4.目安時間は18分程度で,順序付きで数えるか,順序を無視した組から最後に順序を掛けるかを一貫させることが重要である.(1)は列挙量が少ないため直接書ける.(2)はa+bc+dの共通の和ごとに2枚組を分類すると整理しやすい.同じカードは使えないので,同じ2枚組を左右に重ねて選ばない点が落とし穴である.残りのカードの並べ方は分子・分母で約分されるため,先頭3枚または4枚だけの順序付き総数を分母にしてよい.

冊子PDFで見る九大の確率の問題で問題集を作る

出典: 九州大学 2009年度 前期 文系 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。