(1)
与えられた行列をAとおく。直接計算するとA(32)=(31⋅3+1⋅294⋅3+31⋅2)=(32)である。したがって,初期値が(3,2)のときは点は動かず,Pn=(3,2) である。
(2)
同様にA(3−2)=(31⋅3−294⋅3−32)=(−132)=−31(3−2)である。つまり,この方向の成分は1回ごとに−1/3倍される。よって Qn=(−31)n(3,−2) である。
(3)
初期値(k,0)を(1)(2)の二つのベクトルで表すと(k0)=6k(32)+6k(3−2)である。第一の成分は何回操作しても変わらず,第二の成分はn回後に(−1/3)n倍されるのでRn=6k(32)+6k(−31)n(3−2)=2k{1+(−31)n}3k{1−(−31)n}である。したがってRn=(2k{1+(−31)n},3k{1−(−31)n})である。
(4) sn=(−31)nとおくと,(3)よりRn−Rn−1=(2k(sn−sn−1),−3k(sn−sn−1))である。またsn−sn−1=(−31)n−1(−31−1)=−34(−31)n−1だから ∣sn−sn−1∣=34(31)n−1 である。したがって∣Rn−Rn−1∣=∣sn−sn−1∣k41+91=34(31)n−1k⋅613=92k13(31)n−1である。よって求める和はn=1∑∞∣Rn−Rn−1∣=92k13n=1∑∞(31)n−1=92k13⋅1−1/31=3k13である。
極限点へ交互に近づく Rn
図は k=6。(−1/3)n の符号が交互に変わり、極限点へ収束する。