方針
内分点の定義から3項間漸化式を立て、奇数番目と偶数番目を2項ずつまとめて行列 を作る。与えられた の2列が の固有ベクトルであることを で確認し、 から一般項と極限を求める。
解答
(1)
線分 を に内分する点が であるから、座標について が成り立つ。
したがって であり、さらに である。第2式に第1式を代入すると となる。
よってであるからである。
(2) であり、 である。 だから であり、 は逆行列をもつ。
計算するとである。したがってである。
(3)
(1)(2)よりである。
まずであるからである。またである。
したがってである。よって である。
(4)
だから である。したがって である。(3)の式から、奇数番目も偶数番目も同じ値に収束し、 である。
別解
解法2(隣接差の等比数列)
方針
(1) (2)で指定された行列を確認した後、(3)(4)では とおく。隣接差が公比 の等比数列になるので、その和から を直接求める。極限は を使って指数項を消す。
解答
(1)
内分点の公式よりである。したがってなので(2)
問題で与えられたについて直接計算すると では だから、(3)
ここからは行列の累乗を使わず、隣り合う差を考える。漸化式よりしたがってこれを について加えるとよって を代入すれば(4)
なので、(3)の指数項は で0に収束する。
したがって
総評
内分点で作る3項間漸化式を、2項ベクトルの対角化と隣接差の等比数列という2方向から解く問題である。目安時間は30分。(1)では内分比 から係数が になること、(2)では を成分まで確認することが重要である。(3)の指数と符号は、別解の一般式へ を代入して相互検算できる。