方針
正接の倍角公式で と表す。(1)では として、正接の周期 から偶奇で値を整理する。(2)は倍角公式を逆向きに使う。(3)では のため角度の分母から2の因子が十分に消えており、条件は に帰着する。
解答
(1)
正接の倍角公式 より、 とおくと である。 だから である。 では である。 では、 は3で割ると が奇数のとき2、偶数のとき1に合同である。したがってである。まとめるとである。
(2) とおくと、 である。倍角公式から である。よって となり、 である。正の解を選んで である。
(3) である。条件 はであることを意味する。正接の周期は なので、これは が の整数倍であることと同値である。 では は少なくとも を因数にもつ。したがって、すべての で成り立つためには であればよい。すなわち である。であるから、最小の自然数 は である。
総評
文系第2問と同じ倍角型の漸化式だが、(3)では という条件によって分母20のうち2の因子が消える点を意識する必要がある。正接の周期が であること、合同式の法が5になることを明示すれば、周期判定は短く終わる。目安時間は16分程度。