方針
(1) は の単調性で示す。(2) は具体的に と取り、 の二階微分が (1) の非負関数になることを使う。(3) は (1)(2) から を得て、 で割ったあと、 が偶関数であることにより負の へ広げる。(4) は で だから、外半径 、内半径 のワッシャーとして積分する。
解答
(1) とおく。すると である。 では だから である。また である。したがって 、すなわち が成り立つ。
(2)
たとえば と定める。このとき とおくと、 である。(1)より だから である。また なので、 は で0以上である。さらに だから、 である。よって が成り立つ。したがって条件をみたす正の数として を取ればよい。
(3)
まず とする。(1)(2)より であるから である。これを正の で割ると となる。したがって である。
次に のときを考える。関数 は偶関数であるから、 とおけばである。よって、(2)で定めた に対して が成り立つ。
(4)
(1) で確認した上下関係を図示すると、回転する領域は
次の斜線部分である。
(1) より、 では である。したがって、曲線 、直線 、直線 で囲まれる図形を 軸のまわりに回転すると、断面は外半径 、内半径 のワッシャーになる。
よって体積 はである。ここでであり、 よりである。したがってである。
総評
三角関数の基本不等式を微分で作り、その評価を体積計算へつなげる問題である。目安時間は25分。(2) は値を「1つ」定めればよいので、 を選んで二階微分に落とすのが自然である。(3) では を含まないこと、負の には偶関数性で戻すことを明記したい。(4) は を確認してから外半径と内半径を決めると、符号の混乱を防げる。