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九州大学 2012年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

数列{an}を次式で定義する。an=c1nxn1(log(1x))ndx(n=1,2,3,)ただし,c0<c<1を満たす定数とする。このとき,以下の問いに答えよ。

(1) 数列{an}の初項a1および第2項a2を求めよ。

(2) 0<x1のとき,
0xlog(1x)<12が成り立つことを示せ。

(3) an<n2nlog(1c) (n=1,2,3,)
成り立つことを示せ。

(4) limnan=0を示せ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安25

積分数列指数・対数 定積分評価不等式評価、はさみうち

方針

(1)n=1,2 を直接代入し、部分積分で計算する。(2) は ϕ(x)=xlog(1/x) の増減を調べ、最大値が x=1/e1/e<1/2 であることを使う。(3) は integrand を nx{xlog(1/x)}n と見て、(2) の上界で評価する。(4) は (3) と n/2n0 からはさみうちで示す。

解答

(1)
n=1 のとき a1=c1log(1x)dx=c1(logx)dx である。原始関数は xlogx+x だから a1=[xlogx+x]c1=1(clogc+c)=1c+clogc である。

n=2 のとき a2=c12x(log1x)2dx=c12x(logx)2dx である。ここでddx{x2((logx)2logx+12)}=2x(logx)2であるから、a2=[x2((logx)2logx+12)]c1 となる。よって a2=12c2{(logc)2logc+12} である。

(2) ϕ(x)=xlog(1x) とおく。0<x1 では log(1/x)0 なので ϕ(x)0 である。

また ϕ(x)=log(1x)1 であるから、ϕ(x)=0 となるのは log(1x)=1 すなわち x=1e のときである。0<x<1/e では ϕ(x)>01/e<x1 では ϕ(x)<0 なので、最大値は ϕ(1e)=1e である。e>2 より 1e<12 だから 0xlog(1x)<12 が成り立つ。

(3)
積分の中身をnxn1(log1x)n=nx{xlog(1x)}nと書き直す。cx1 では x>0 であり、(2)より 0xlog(1x)<12 である。したがって 0{xlog(1x)}n<12n である。

よってan=c1nx{xlog(1x)}ndx<c1n2nxdxとなる。右辺はn2n[logx]c1=n2nlog(1c)である。したがって an<n2nlog(1c) が成り立つ。

(4)
定義より an0 であり、(3)より 0an<n2nlog(1c) である。ここで c は固定された正の定数なので、log(1/c) は定数である。また n2n0(n) である。したがって、はさみうちにより limnan=0 である。

総評

対数を含む定積分を直接計算し、その後は関数評価で一般項を押さえる問題である。目安時間は25分。(1) の a2 は部分積分を2回してもよいが、原始関数を微分確認して使うと短い。(2) は xlog(1/x) の最大が 1/e になること、さらに 1/e<1/2 まで言う必要がある。(3) では integrand を nx{xlog(1/x)}n と変形するのが決定的で、ここを見落とすと評価が作りにくい。

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出典: 九州大学 2012年度 後期日程 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。