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九州大学 2012年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

x2+(y1)2=4で囲まれた図形をx軸のまわりに1回転してできる立体の体積を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安25

積分図形と方程式 体積計算、場合分け、定積分評価

方針

固定した x における円の縦線分を回転し、x3 では円板、外側ではワッシャーになることを先に判定する。円弧積分は x=2sinθ と置き、逆三角関数を使わず高校数学の範囲で計算する。

解答

x2+(y1)2=4は中心 (0,1)、半径2の円である。固定した x に対してr(x)=4x2とおくと、円の内部での y の範囲は1r(x)y1+r(x)である。

断面の型が変わる位置を元の円上で示すと次のようになる。

この縦線分を x 軸のまわりに回転する。x 軸をまたぐのは1r(x)0すなわち r(x)1 のときであり、これはx3に等しい。

したがって、x3 では断面は半径 1+r(x) の円板、
3<x2 では外半径 1+r(x)、内半径 1r(x)
のワッシャーになる。よって求める体積を V とするとV=π33(1+r(x))2dx+8π32r(x)dxである。

円弧を含む積分は、x=2sinθ とおけば逆三角関数を
用いずに計算できる。まず034x2dx=0π/34cos2θdθ=[2θ+sin2θ]0π/3=2π3+32,また324x2dx=[2θ+sin2θ]π/3π/2=π332である。

中央部分については33(1+r(x))2dx=33(5x2)dx+2334x2dx=83+4(2π3+32)=103+8π3.したがってV=π(103+8π3)+8π(π332)=6π3+16π23=2π3(93+8π).

別解

解法2(円筒殻による積分)

方針

x 軸からの距離 y が一定の円筒殻で立体を分ける。同じ円筒面へ回る上下の弦のうち長い方を採用し、u=y1 と移して奇関数部分と円弧積分に分ける。

解答

半径 y の円筒面に
現れる x 方向の長さを考える。0y3 における
高さ y の水平弦の長さは 24(y1)2 である。
0y1 では高さ y の弦も同じ円筒面へ回転するが、4(y1)24(y1)2 なので、下側の弦が
作る殻は上側の弦が作る殻に含まれる。

したがって、半径 y、高さ 24(y1)2 の円筒殻を
0y3 で積み重ねればよい。体積はV=4π03y4(y1)2dyである。u=y1 とおき、2つの積分を I1,I2 と書くとV=4π(I1+I2),I1=12u4u2du=[13(4u2)3/2]12=3,I2=124u2du.I2 では u=2sinθ とおく。積分区間はπ/6θπ/2 だからI2=π/6π/24cos2θdθ=[2θ+sin2θ]π/6π/2=4π3+32.以上よりV=4π(3+4π3+32)=16π23+6π3=2π3(8π+93).

総評

回転軸が元の円の内部を通るため、断面法では円板とワッシャーをx=3 で分ける必要がある。目安時間は25分。主解法では縦断面、別解では円筒殻を使うので、同じ立体を直交する2方向から検算できる。円弧積分は逆三角関数の公式を暗記せず、x=2sinθ の置換で区間まで明示すると高校数学の答案として安定する。

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出典: 九州大学 2012年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。