注:原文(2)の左辺にある Sn は、文脈上 SN の誤記と解釈する。
(1)
Tnでx=u+k(n−1)とおくと,uは0からkまで動く。fは周期kをもつので f(u+k(n−1))=f(u) である。したがってTn=∫0ke−(u+k(n−1))f(u+k(n−1))du=e−k(n−1)∫0ke−uf(u)du=e−k(n−1)T1である。よってSN=T1{1+e−k+e−2k+⋯+e−k(N−1)}=1−e−k1−e−kNT1である。
(2)
z≧kに対し,kN≦z<k(N+1) を満たす整数N,すなわち N=⌊kz⌋ をとる。このときf(x)≧0よりe−xf(x)≧0であるから,積分区間の包含関係から∫0kNe−xf(x)dx≦∫0ze−xf(x)dx<∫0k(N+1)e−xf(x)dxである。左辺と右辺はそれぞれSN,SN+1なので SN≦∫0ze−xf(x)dx<SN+1 である。
z→∞のときN→∞であり,(1)より SN→1−e−kT1,SN+1→1−e−kT1 である。したがってはさみうちにより z→∞lim∫0ze−xf(x)dx=1−e−kT1 である。
(3)
h(x)=e−x∣cosπx∣であり,f(x)=∣cosπx∣ とおけば,fは周期1をもつ非負関数である。したがって(2)をk=1で用いれば,求める極限は 1−e−1T1 である。
ここで T1=∫01e−x∣cosπx∣dx を計算する。0≦x≦1/2ではcosπx≧0,1/2≦x≦1ではcosπx≦0である。また∫e−xcosπxdx=1+π2e−x(−cosπx+πsinπx)である。よってT1=∫01/2e−xcosπxdx−∫1/21e−xcosπxdx=1+π21−e−1+2πe−1/2である。したがってz→∞limV(z)=(e−1)(1+π2)e−1+2πeである。
周期区間ごとの等比減衰
周期性は各区間の形を同じにし、e−x が積分を区間ごとに e−k 倍する。