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九州大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

原点Oを中心とし,点A(0,1)を通る円をSとする。
B(12,32)で円Sに内接する円Tが,
Cy軸に接しているとき,以下の問いに答えよ。

(1)Tの中心Dの座標と半径を求めよ。

(2)Dを通りx軸に平行な直線をlとする。
Sの短い方の弧AB,円Tの短い方の弧BC
および線分ACで囲まれた図形をlのまわりに1回転してできる立体の体積を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安28

積分図形と方程式 円の性質体積計算座標設定

方針

円Sは単位円であり、内接点Bでは2円の中心とBが一直線上にある。D=λB とおき、Tの半径を「Dからy軸までの距離」と「Sの半径とODの差」の2通りで表して中心を決める。(2)は回転軸 l:y=3/3 に垂直な断面を取り、Sの上弧までを外半径、Tの上弧までを内半径とする円環の面積を積分する。円弧積分の値まで明示して最終体積を整理する。

解答

(1)
S は原点中心で点 A(0,1) を通るので、半径1の円である。点 B は円 S 上にあり、円 TB で内接しているから、T の中心 D は直線 OB 上にある。

そこで D=λB=(λ2,3λ2) とおく。円 Ty 軸に接しているので、その半径は中心の x 座標に等しく r=λ2 である。一方、円 S の内側に内接するので、OD=λ より r=1λ でもある。したがって λ2=1λ より λ=23 である。よってD=(13,33),r=13である。

(2)
回転軸 ly=33 である。0x1/2 で、外側の境界は円 S の上側 y=1x2 であり、内側の境界は円 T の上側 y=33+19(x13)2 である。したがって、回転軸からの外側半径は 1x233 であり、内側半径は 19(x13)2 である。

よって求める体積 VV=π01/2[(1x233)2{19(x13)2}2]dxである。

被積分関数を整理すると(1x233)2{19(x13)2}=432x32331x2.また01/21x2dx=38+π12.したがってVπ=[4x3x23]01/2233(38+π12)=712143π18=63π18.よってV=π(63π)18である。

青色部分を破線 l のまわりに回転する。各 x で、
単位円弧までの距離が外半径、円 T の上弧までの距離が内半径になる。

総評

難度7、目安28分。(1)は中心DがOB上にあることと、半径を OD とy軸までの距離の両方で表すことが得点源である。(2)では回転軸がx軸ではなく y=3/3 であり、断面が円板ではなく円環になる。円Tの上弧までの距離を内半径として引き忘れること、積分区間をCまで延ばすことが典型ミスである。図でA、B、C、Dと軸lを確認し、外半径・内半径を別行で書いてから二乗差を積分すると計算を監査しやすい。

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出典: 九州大学 2013年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。