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九州大学 2014年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

xy平面において半径rの円を考える。
この円の中心Oは,時刻t=0において点(0,r)にあり,
一定の速さar(ただしa>0)でx軸の正の方向に移動する。
同時に,この円は中心Oのまわりを単位時間当たり1ラジアンの割合で時計まわりに連続的に回転する。
時刻t=0において原点(0,0)にあった円周上の定点P
時刻tにおける座標を(x(t),y(t))とする。
このとき以下の問いに答えよ。

(1)Pの座標(x(t),y(t))artを用いて表せ。

(2) 0t2πのとき,
以下の(i),(ii)それぞれの場合について,点Pの軌跡Cの概形を図示し,
x(t)y(t)の最大値と最小値,およびCx軸との共有点のx座標を求め,図の中に記入せよ。

(i) a=1

(ii) a=12

(3) a=12の場合について,
Cx軸によって囲まれる領域の面積を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安30

積分図形と方程式 軌跡面積計算グラフの概形

方針

中心の移動 (art,r) と、中心から見た点Pの時計回りの回転を合成して媒介変数表示を作る。(2)は x(t)=r(acost)y(t)=r(1cost) から増減・極値・軸との交点を求め、2つの軌跡を図示する。(3)は曲線とx軸を一周する向き付き面積として計算する。左右へ戻る部分があるため、水平増分の絶対値を取って各片を足すと同じ領域を重複させる点に注意する。

解答

(1) 時刻 t の中心は (art,r) である。中心から見たPの初期位置は (0,r) であり、これを時計回りに角 t だけ回転すると (rsint,rcost) になる。したがってx(t)=r(atsint),y(t)=r(1cost)である。

(2)

(i) a=1 のときx(t)=r(1cost)0だから、x(t)0t2π で単調に増加する。また 01cost2 である。よってxmin=0,xmax=2πr,ymin=0,ymax=2rである。y=0 となるのは t=0,2π なので、x 軸との共有点の x 座標は 0,2πr である。

(ii) a=1/2 のときx(t)=r(12cost)であり、x(t)=0 となるのは t=π/3,5π/3 である。符号を調べると、前者で最小、後者で最大をとる。したがってxmin=r(π632),xmax=r(5π6+32)である。y(t) は(i)と同じなのでymin=0,ymax=2rである。x 軸との共有点の x 座標は、t=0,2π を代入して 0,πr である。

(3) a=1/2 の曲線を t=0 から 2π までたどり、x 軸上を始点まで戻ると閉曲線になる。x 軸上では y=0 だから、囲まれる面積はS=02πy(t)x(t)dtである。ここでy(t)=r(1cost),x(t)=r(12cost)なのでS=r202π(1cost)(12cost)dt=r202π(1232cost+cos2t)dt=r2π+0+π=2πr2である。

総評

難度7、計算量6。目安時間は30分。中心の平行移動と時計回りの回転を合成するのが第一の採点点である。(2)は x の増減点、y の最大点、軸との共有点を数値と図の双方で一致させる。a=1/2 では軌跡が始点より左、終点より右へ張り出すので、図なしでは面積の向きを誤りやすい。(3)は閉曲線の向き付き面積を使い、正弦・余弦の一周期積分を丁寧に代入する。

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出典: 九州大学 2014年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。