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九州大学 2013年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

α0απ2を満たす実数とし,
数列{θn}を次式により定める。θ1=0,θn+1={θn+α(θnπ2のとき)θnα(θn>π2のとき)(n=1,2,3,)さらに数列{xn}を次式により定める。x1=0,xn+1=xn+(12)n1sinθn+1(n=1,2,3,)このとき,以下の問いに答えよ。

(1) x3が最大となるαを求めよ。

(2) α=π4のとき,
極限値limnxnを求めよ。

(3) 極限値limnxnが最大となるαと,その極限値を求めよ。

難易度8/ 10計算量6/ 10目安32

数列三角関数 場合分け、和の計算微分による最大最小

方針

(1)x3=sinα+12sin2α を求め、端点も含めて微分で最大を判定する。(2)は α=π/4 のとき、θn が途中から3π/4,π/2 を交互に取ることを確認し、2項ずつ等比級数にまとめる。(3)は α>π/4α,2α の2周期になるため極限を明示して最大化する。0απ/4 は最初の項だけを鋭く評価した上界が 3 未満であることを示して排除する。

解答

(1) θ1=0 であり、0απ/2 だから θ2=α,θ3=2α である。したがって x3=sinα+12sin2α である。これを f(α) とおくと f(α)=cosα+cos2α である。0απ/2cosα+cos2α=0 を解くと 2cos2α+cosα1=0 より cosα=12 である。したがって α=π3 である。端点では f(0)=0f(π/2)=1 であり、f(π/3)=3/2+3/4=33/4 なので、最大となるのは α=π3 である。

(2) α=π/4 のときθ2=π4,θ3=π2,θ4=3π4,θ5=π2となり、その後は 3π4,π2 を繰り返す。したがってsinθ2=22,sinθ3=1,sinθn=1,22,1,22,(n3)である。よってlimnxn=22+12+m=0{122m+222+122m+31}である。等比級数を計算すると22+12+221/411/4+1/811/4=2(2+1)3である。

(3)
まず π/4<απ/2 の場合を考える。このとき θ2=α>0,θ3=2α>π2 であり、その後は α,2α を交互に繰り返す。したがって極限値を X(α) とするとX(α)=sinα+12sin2α+14sinα+18sin2α+ =43sinα+23sin2α である。微分すると X(α)=43(cosα+cos2α) であり、(1)と同じく α=π/3 で最大となる。このときX(π3)=4332+2332=3である。

次に 0απ/4 の場合を考える。この範囲では sinθ2=sinα22 であり、それ以後の各 sinθn は高々1である。したがってX(α)22+(12+14+18+)=1+22である。ここで(1+22)2=32+2<3である。最後の不等式は 2<3/2 から従う。両辺は正なので1+22<3.したがって、この範囲では 3 に達しない。

以上より、極限値が最大となるのは α=π3 であり、その最大値は 3 である。

総評

難度8、目安32分。配点の中心は、θn の動きをαの範囲で分け、無限和を2周期の等比級数に落とすことにある。(1)の微分と端点確認、(2)の周期開始位置は確実に書きたい。(3)ではα>π/4 の式だけを最大化して終えると、残りの範囲の排除が欠ける。0απ/4 では最初の項を 2/2、残りを1で抑える上界が有効である。添字と重み 1,1/2,1/4, の対応を表にしてから和を書くと失点を防げる。

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出典: 九州大学 2013年度 後期日程 数学 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。