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九州大学 2016年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第5問

媒介変数x=sinty=t2 (ただし2πt2π)で表された
曲線で囲まれた領域の面積を求めよ。
なお領域が複数ある場合は,その総和を求めよ。

難易度7/ 10計算量5/ 10目安15

積分図形と方程式 面積計算対称性の利用置換

方針

y=t2 なので、同じ高さ y に対応する媒介変数は tt の2つだけである。そのとき x 座標は符号が反対になり、水平断面の幅は 2sint になる。複数の領域があっても、高さごとの横幅を積分すれば総面積を一度に求められる。最後は 0,π,2π で絶対値を外して計算する。

解答

y=t2 であるから、同じ高さにある点は t=st=s に対応する。ただし 0s2π である。この2点の x 座標は x=sins,x=sin(s)=sins である。したがって高さ y=s2 における横幅は sins(sins)=2sins である。

また y=s2,dy=2sds である。領域が複数に分かれていても、各高さで曲線に挟まれる横幅を足し合わせれば総面積になるので、求める面積 SS=0(2π)22sinydy=02π2sins2sds=402πssinsdsである。

0sπ では sins0πs2π では sins0 だから S=4(0πssinsdsπ2πssinsds) である。部分積分により ssinsds=scoss+sins だから 0πssinsds=π である。またπ2πssinsds=[scosssins]π2π=2π(π)=3πである。よって S=4(π+3π)=16π である。

別解

解法2

方針

曲線の自己交点で内側と外側の2領域に分け,通常の面積公式 (上側下側)dx を各境界上で媒介変数積分へ直す。横幅を積分する解法とは異なり,dx=costdt を使って各閉曲線の面積を求める。

解答

同じ点を与える tt を比べると,y=t2 は等しく,x が等しくなるのはsint=sint,すなわち sint=0 のときである。したがって曲線はt=2π,π,0,π,2πy 軸上に戻り,内側と外側の2つの閉領域を作る。

閉曲線について,通常の面積(上側の y下側の y)dxを境界の向きに沿ってまとめると,面積はydxと書ける。ここではy=t2,dx=costdt.内側の領域の境界は πtπ で1周される。よってその面積 S1S1=ππt2costdt.被積分関数は偶関数であり,t2costdt=t2sint+2tcost2sintだからππt2costdt=20πt2costdt=4π.したがってS1=4π.外側の領域の境界は2πtπ,πt2πの2区間を合わせたものである。偶関数性より面積 S2S2=2π2πt2costdt=2{4π(2π)}=12π.したがって総面積はS1+S2=4π+12π=16πである。

総評

難度7、計算量5。媒介変数曲線の面積問題だが、y=t2 のため水平切断で考えると整理しやすい。目安時間は15分程度。曲線は tt で左右対称になり、各高さでの幅が 2sint になることが核心である。複数領域の総和を求める問題なので、絶対値を外さずに積分すると符号で面積が相殺される。dy=2tdt の重みがあるため、単に sintdt としない点にも注意する。

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出典: 九州大学 2016年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。