方針
(1) は 0<x<1 で x>0 だから、交点条件を ex=a に直して値域を見る。(2) は h(a) を重み x 付きの絶対偏差と見る。a≦1 では減少、a≧e では増加するので、最小は 1<a<e にある。符号の変わる点 u=loga で積分を分け、境界項が0になることを確かめて微分し、左右の重みが等しくなる条件を解く。
解答
(1) 0<x<1 で交点をもつならxex=axである。x>0 だから両辺を x で割ると ex=a となる。0<x<1 における ex の値域は 1<ex<e なので1<a<eである。
(2) h(a)=∫01x∣ex−a∣dxである。0<a≦1 では全区間で ex>a だから h(a) は a の増加とともに減少する。a≧e では全区間で ex≦a だから h(a) は増加する。したがって最小値を与える a は 1<a<e にある。
u=loga とおけば 0<u<1、eu=a であり、h(a)=∫0ux(a−ex)dx+∫u1x(ex−a)dxとなる。a で微分すると、積分区間の端 x=u では a−eu=0 なので境界項は消える。よってh′(a)=∫0uxdx−∫u1xdx=2u2−21−u2=u2−21である。u=loga は a とともに増加するので、h′(a) は u=1/2 の前で負、後で正となる。したがって h(a) を最小にするのはloga=21,a=e1/2である。
総評
難度6、計算量5。目安時間は20分。(1)は範囲が 0<x<1 なので x で割れる。(2)は絶対値の符号が変わる u=loga で積分を分ける。微分時には、移動する端点で被積分関数が0になるため境界項が消えることを書けば、左右の重みが等しいという最小条件の理由が明確になる。端の範囲 a≦1、a≧e の単調性も先に確認する。
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出典: 九州大学 2014年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。