方針
平面が直線を含む条件は、法線ベクトルが直線の方向ベクトルと垂直であること、さらに直線上の点 が平面上にあることの2つで表す。(3)では平面と の交点をそれぞれパラメータ で表し、 の線分条件を必ず確認する。面積二等分条件から候補の を出したあと、その候補が線分条件を満たすかまで照合する。
解答
(1) である。したがって とおくとよって である。したがってである。
(2)
平面 の法線ベクトルは であり、直線 の方向ベクトルは である。平面 が直線 を含むので、まず である。よって である。
また、直線 上の点 は平面 上にある。平面は点 を通り、法線ベクトルが であるから である。すなわち なので である。したがって である。
(3)
線分 上の点を とおく。 が平面 上にある条件に、(2)の を代入すると である。これを解くと である。ただし のときはこの式の分母が0になり、実際に上の方程式は成り立たないので、線分 との共有点をもたない。
次に、線分 上の点を とおくと、 が平面 上にある条件は である。よって である。ただし のときも線分 との共有点をもたない。
平面が線分 と線分 の両方と共有点をもち、交点を とすると、切り取られる三角形 は三角形 と相似で、面積比は である。面積を2等分するには が必要である。ここで だから、 となる。整理すると すなわち である。したがって候補は である。
しかし、これらは線分条件を満たさない。まず のとき、 で分母 は正であるが、 なので である。したがって交点は線分 上にない。
次に のとき、 である一方、 なので である。したがって交点は線分 上にない。
よって、問題文の条件をすべて同時に満たす は 存在しない。
別解
解法2
方針
(1) は3辺の長さから正三角形と判定する。(2)は平面の方程式へ直線のパラメータ表示を代入し,恒等式の係数を比較する。(3)は平面の左辺を頂点で評価し,線分と交わるための符号条件を先に求めてから,面積二等分で得た候補を範囲から除外する。
解答
(1)
3辺の長さを調べるとしたがって は一辺 の正三角形である。よって(2)
平面 の方程式はと書ける。直線 上の点はである。これを(1)へ代入すると直線全体が平面上にあるため,これはすべての実数 で成り立つ。したがってゆえに(3)
(2)を(1)へ代入し,左辺をとおく。頂点での値は平面が線分 と交わるには ,線分 と交わるには が必要十分である。(2)からかつよって両線分と交わり得る範囲は では平面は頂点 だけで両線分と交わり,切り取る三角形の面積は0なので除く。
交点を としとおく。 は線分上で一次的に変化するからしたがって面積を二等分する条件は であり,整理するとしたがって正符号の値は より大きい。また負符号の値はであり,(3)の空白区間に入る。よって(4)のどちらも両線分と交わる条件を満たさない。したがって,条件を満たす は存在しない。
総評
難度7、計算量7。直線を含む平面の条件までは標準的だが、(3)は面積二等分条件で得た候補をそのまま答えにしてはいけない。目安時間は25分程度。採点上の山は、 上のパラメータ を置き、面積比 を作ったあと、 を検査する部分である。問題文通りに読むと、二等分条件から出る2つの候補はいずれも線分条件を破るため、該当する は存在しない。ここを曖昧にせず、候補の不適合まで書く必要がある。