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九州大学 2018年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

5人に「あなたの年齢は20代ですか」という質問をする。
ただし,各回答者は,「はい」か「いいえ」と答える前にさいころを振り,
1または2の目が出たときは正直に答え,
3以上の目が出たときは,うその答えを言うものとする。
以下の問いに答えよ。

(1)
5人のうち20代が1人もいないとき,「はい」と答える人数が3である確率を求めよ。

(2)
5人のうち20代がちょうど1人のとき,「はい」と答える人数が3である確率を求めよ。

(3)
5人の回答者は街頭調査で出会った人たちとする。
ただし,同じ人と繰り返し出会うこともあるとする。
街頭調査で出会う人が20代である確率がpのとき,「はい」と答える人数が3である確率を求めよ。

(4)
(3)の確率が最大となるpを求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

確率 条件付き確率、数え上げ微分による最大最小

方針

20代なら「はい」の確率は 1/3、20代でなければ 2/3 である。(1)(2) は「はい」の人数を場合分けし、(3) は1人あたりの周辺確率を求めて二項分布にする。(4) は「はい」の確率 q に変数を替えて微分する。

解答

(1) 20代でない人が「はい」と答える確率は、うそを言う確率46=23である。よって5C3(23)3(13)2=80243となる。

(2) 20代の1人が「はい」と答える確率は 1/3、他の4人が「はい」と答える確率は 2/3 である。20代の人の答えで分けると134C2(23)2(13)2+234C3(23)3(13)=88243である。

(3) 1人が「はい」と答える確率はp13+(1p)23=2p3である。したがって5人中3人が「はい」と答える確率は5C3(2p3)3(1+p3)2となる。

(4) q=2p3と置くと 1/3q2/3 であり、最大化する部分はh(q)=q3(1q)2である。微分するとh(q)=q2(1q)(35q)だから q=3/5 で最大になる。よって2p3=35からp=15を得る。

別解

解法2

方針

「いいえ」「はい」の確率をそれぞれ定数項・一次項とする生成多項式を使い、x3 の係数として (1)〜(3) を統一する。(4) は重み付き相加平均・相乗平均で微分せずに最大化する。

解答

回答1人について、「いいえ」の確率を定数項、「はい」の確率を x の係数とする。

(1) 全員が20代でないので、5人の回答の生成多項式は(13+23x)5である。「はい」が3人となる確率は x3 の係数だから5C3(23)3(13)2=80243である。

(2) 20代の1人と、それ以外の4人に分けると(23+13x)(13+23x)4となる。x3 の係数は134C2(23)2(13)2+234C3(23)3(13)=88243である。

(3) 1人あたりの「はい」の確率をq=2p3とすると、「いいえ」の確率は1q=1+p3である。よって x3 の係数は5C3q3(1q)2=5C3(2p3)3(1+p3)2となる。

(4) 正の5数q3, q3, q3, 1q2, 1q2の和は1である。相加平均・相乗平均より(q3)3(1q2)2(15)5で、等号はq3=1q2のときに成り立つ。したがって q=3/5、ゆえにp=15である。

総評

ランダム回答方式を二項分布へ直す問題である。目安時間は18〜22分。20代なら「はい」は正直な 1/3、20代でなければ「はい」はうその 2/3 となる点を最初に固定する。解法1は場合分けと微分、解法2は生成多項式と相加平均・相乗平均を使う。(2) は20代の1人が「はい」か「いいえ」かの2場合があり、(4) は変数 q=(2p)/3 の範囲内で等号が成立する。

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出典: 九州大学 2018年度 後期 第3問 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。