方針
20代なら「はい」の確率は 1/3、20代でなければ 2/3 である。(1)(2) は「はい」の人数を場合分けし、(3) は1人あたりの周辺確率を求めて二項分布にする。(4) は「はい」の確率 q に変数を替えて微分する。
解答
(1) 20代でない人が「はい」と答える確率は、うそを言う確率64=32である。よって5C3(32)3(31)2=24380となる。
(2) 20代の1人が「はい」と答える確率は 1/3、他の4人が「はい」と答える確率は 2/3 である。20代の人の答えで分けると31⋅4C2(32)2(31)2+32⋅4C3(32)3(31)=24388である。
(3) 1人が「はい」と答える確率はp⋅31+(1−p)⋅32=32−pである。したがって5人中3人が「はい」と答える確率は5C3(32−p)3(31+p)2となる。
(4) q=32−pと置くと 1/3≦q≦2/3 であり、最大化する部分はh(q)=q3(1−q)2である。微分するとh′(q)=q2(1−q)(3−5q)だから q=3/5 で最大になる。よって32−p=53からp=51を得る。
別解
解法2
方針
「いいえ」「はい」の確率をそれぞれ定数項・一次項とする生成多項式を使い、x3 の係数として (1)〜(3) を統一する。(4) は重み付き相加平均・相乗平均で微分せずに最大化する。
解答
回答1人について、「いいえ」の確率を定数項、「はい」の確率を x の係数とする。
(1) 全員が20代でないので、5人の回答の生成多項式は(31+32x)5である。「はい」が3人となる確率は x3 の係数だから5C3(32)3(31)2=24380である。
(2) 20代の1人と、それ以外の4人に分けると(32+31x)(31+32x)4となる。x3 の係数は31⋅4C2(32)2(31)2+32⋅4C3(32)3(31)=24388である。
(3) 1人あたりの「はい」の確率をq=32−pとすると、「いいえ」の確率は1−q=31+pである。よって x3 の係数は5C3q3(1−q)2=5C3(32−p)3(31+p)2となる。
(4) 正の5数3q, 3q, 3q, 21−q, 21−qの和は1である。相加平均・相乗平均より(3q)3(21−q)2≦(51)5で、等号は3q=21−qのときに成り立つ。したがって q=3/5、ゆえにp=51である。
総評
ランダム回答方式を二項分布へ直す問題である。目安時間は18〜22分。20代なら「はい」は正直な 1/3、20代でなければ「はい」はうその 2/3 となる点を最初に固定する。解法1は場合分けと微分、解法2は生成多項式と相加平均・相乗平均を使う。(2) は20代の1人が「はい」か「いいえ」かの2場合があり、(4) は変数 q=(2−p)/3 の範囲内で等号が成立する。
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出典: 九州大学 2018年度 後期 第3問 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。