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九州大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

原点を中心とする半径3の半円C:x2+y2=9(y0)上の2点PQに対し,
線分PQ2:1に内分する点をRとする。以下の問いに答えよ。

(1)
Py座標とQy座標が等しく,
かつPx座標はQx座標より小さくなるようにPQが動くものとする。
このとき,線分PRが通過してできる図形Sの面積を求めよ。

(2)
P(3,0)に固定する。
Qが半円C上を動くとき線分PRが通過してできる図形Tの面積を求めよ。

(3)
(1)の図形Sから(2)の図形Tを除いた図形と第1象限の共通部分をUとする。
Uy軸のまわりに1回転させてできる回転体の体積を求めよ。

難易度8/ 10計算量7/ 10目安30

積分図形と方程式 面積計算体積計算軌跡

方針

(1) は同じ高さの2点を (x,y),(x,y) と置き、高さごとの線分 PR の横幅を積分する。(2) は R の軌跡が半径2の半円になることから通過領域を決める。(3) は第1象限で S,T の右端を比較し、y 軸に垂直な円板・円環で体積を求める。

解答

(1) P=(x,y),Q=(x,y),x2+y2=9と置く。PR:RQ=2:1 だからR=P+2Q3=(x3,y)である。高さ y において線分 PR が通る範囲は9y2X139y2なのでArea(S)=43039y2dy=439π4=3πとなる。

(2) P=(3,0)Q=(3cosθ,3sinθ) と置くとR=(1+2cosθ,2sinθ)である。したがって R(X+1)2+Y2=4,Y0の半円弧上を動く。左端 P=(3,0) からこの半円弧へ引いた線分全体は半円板を埋めるのでT:(X+1)2+Y24,Y0である。よってArea(T)=2πとなる。

(3) 第1象限での S の右端と T の右端はXS(y)=139y2,XT(y)=1+4y2である。ただし XT(y)0 となるのは 0y3 である。領域 U は次の青色部分になる。

したがって回転体積はV=π03{XS(y)2XT(y)2}dy+π33XS(y)2dyである。すなわちV=π03{9y29(1+4y2)2}dy+π339y29dyとなる。計算すると03{9y29(1+4y2)2}dy=4π32639および339y29dy=233だからV=π3(4π+693)である。

別解

解法2

方針

(1) (2) は内分点の軌跡を高さごとの区間または相似変換として捉える。(3) は U を回転する代わりに、S の第1象限部分の回転体から T の第1象限部分の回転体を引く。前者は円板法、後者は円筒殻法で計算する。

解答

(1) 高さ y における半円の左右端を9y2,9y2とすると、内分点 R の横座標は右端の 1/3 である。よって PR の長さは439y2となる。これを 0y3 で積分し、Area(S)=439π4=3πを得る。

(2) 写像QR=P+23(QP)は中心 P=(3,0)、比 2/3 の相似変換である。半径3の半円 C は、中心 (1,0)、半径2の半円へ移る。さらに P と弧上の点を結ぶ線分が内部を埋めるので、T はこの半円板であり、Area(T)=2πである。

(3) S の第1象限部分を回転した体積はVS=π039y29dy=2πである。一方、T の第1象限部分は0x1,0y4(x+1)2である。これを y 軸のまわりに回転し、円筒殻法を使うとVT=2π01x4(x+1)2dxとなる。u=x+1 と置けば01x4(x+1)2dx=12(u1)4u2du=3322π3である。したがってV=VSVT=2π2π(3322π3)=π3(4π+693)を得る。

総評

線分の通過領域を正しく決め、その差を回転する面積・体積問題である。目安時間は32〜38分。(1) は高さごとの横幅、(2) は固定点を中心とする相似変換で領域を捉える。(3) では T が第1象限に現れる高さが 0y3 に限られる。解法1は図と円板・円環法、解法2は全体の回転体から円筒殻で求めた部分を引く。二つの体積式が一致することで積分区間と図形認識を相互確認できる。

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出典: 九州大学 2018年度 前期 第2問 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。