方程式の係数が正の実数であることから、z の向きが −iα と一致すると先に読む。z=−itα と置けば、未知量は正の実数 t だけになり、二次方程式が直接因数分解できる。
解答
α=0 の場合は解法1と同じく z=0 である。以下、α=0 とする。
元の式を z について解くとz=−iα2∣α∣2+1∣z∣2+2である。右辺で分数部分は正の実数だから、ある t>0 を用いてz=−itαと書ける。このとき∣z∣=t∣α∣であり、元の式からt=2∣α∣2+1t2∣α∣2+2を得る。整理すると∣α∣2t2−(2∣α∣2+1)t+2=0であり、(t−2)(∣α∣2t−1)=0と因数分解できる。
したがってt=2またはt=∣α∣21である。よってz=−2iαまたはz=−∣α∣2iαとなる。∣α∣2=1/2 のときは t の2候補が一致する。
総評
絶対値を含む複素数方程式を、長さと向きに分ける問題である。目安時間は18〜22分。α=0 を最初に分け、α=0 では絶対値の候補だけで終わらず元の式へ戻して z 自体を決める。解法1は半径 r=∣z∣ を先に求め、解法2は方向を先に固定して実数倍率 t を求める。2解が ∣α∣2=1/2 で一致することも解の個数に関わる。