方針
線分 上の点を と1つのパラメータで表す。各操作は垂線の足、つまり直線への正射影なので、内積を用いると座標が機械的に求まる。 から へ、次に へ、最後に へ射影した結果、 という一次漸化式が得られる。極限はこの一次変換の固定点であり、収束は差が毎回 倍になることから分かる。
解答
線分 上の点を と表す。、 だから である。点 に対応するパラメータを とする。 は と異なる線分 上の点なので である。
まず を直線 に正射影する。 であり、 である。また である。したがって射影点 はである。
次に から に下ろした垂線の足 は、 軸上の点なので である。
最後に を直線 に正射影する。 の方向ベクトルは であり、その長さの2乗は4である。射影後の点を と表すと、射影の公式より である。ここで なのでである。したがって が成り立つ。
極限を とすると、連続性より である。よって である。また であるから、実際に は に収束する。
したがって が限りなく近づく点は であり、座標は である。
別解
解法2
方針
点 の 座標だけを として追う。各垂線の足を単位方向ベクトルへの射影で求め、 を導く。
解答
線分 の方程式はであるから、 をと表す。直線 の単位方向ベクトルはである。よって の への射影はとなる。したがってである。
また、 の単位方向ベクトルをとする。 を へ射影するとである。よってを得る。固定点は であり、だから である。
したがって であり、極限点はである。
総評
難度5、目安時間24分。図形操作は複雑に見えるが、点が常に線分 上に戻るため、1つのパラメータ だけで追える。正射影の公式を使うと、3回の垂線操作が一次式 にまとまる。最後は固定点を求めるだけでなく、 を書いて収束を確認すると、極限点としての説明が十分になる。