問題
座標平面上の曲線とをそれぞれ
とする。ただし,を2以上の整数,を実数とする。以下の問いに答えよ。
(1) のとき,が成り立つことを証明せよ。
(2) 曲線とが異なる2点で交わるためのの条件をを使って表せ。
(3) が(2)で求めた条件を満たすとする。曲線との異なる2つの交点,の座標をそれぞれ,とする。ただしとする。このとき,
が成り立つことを証明せよ。
方針
解法1(対数をx^nで割った関数を微分する)
交点条件を と変形し、この関数の増減と値域を調べる。(3)では交点条件の差から分母を に置き換え、 の定積分を上下から評価する。
解法2(積分表示と平均値の定理を使う)
(1)は対数の積分表示で示す。(2)は交点を水平線と の交点として数える。(3)は対数関数に平均値の定理を適用し、求める中間量そのものが と の間の点になることを示す。
解答
解法1(対数をx^nで割った関数を微分する)
(1)
とおく。すると である。よって で 、 で となり、 は で最小となる。 であるから、すべての について である。したがって が成り立つ。
(2)
交点の 座標は を満たす。 であるから、これは と書ける。そこで とおく。
微分すると である。したがって は で最大となり、その最大値は である。また、 では なので 、 で 、 で である。さらに である。
よって、水平線 が と異なる2点で交わるのは、正の山の高さより低いとき、すなわち である。 では に1点、 では に1点だけなので、2点にはならない。
(3)
(2)の条件のもとで2交点の 座標を とする。 で交わるので、 はともに1より大きい。交点条件より である。これらを引くと となる。したがって示すべき不等式は である。 では である。これを から まで積分して すなわち を得る。すべて正の量なので逆数を取る向きに注意すると である。ゆえに が成り立つ。
解法2(積分表示と平均値の定理を使う)
(1)
なら である。 なら
だから、すべての で
が成り立つ。
(2)
交点条件は
と書ける。微分すると
したがって は まで増加し、その後減少する。最大値は
また
である。よって水平線 がグラフと異なる2点で交わるのは
のときに限る。
(3)
交点条件から
である。対数関数に区間 で平均値の定理を適用すると、ある が存在して
となる。したがって
だから、ただちに
を得る。
(図は山の形を示す模式図である。)