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九州大学 2020年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

自然数nに対して定まる関数fn(x)=15sin(2nπx)について,以下の問いに答えよ。

(1) 任意の実数xに対してfn(x)=fn(x+k2n) (k=1,2,,2n)が成り立つことを示せ。

(2) 区間(k12n,k2n) (k=1,2,,2n)において
fn(x)=0は相異なる2つの解を持つことを示せ。

(3) 区間[0,1]における方程式fn(x)=0のすべての解の和をSnとおくとき,
極限limnSnnを求めよ。

難易度4/ 10計算量3/ 10目安15

三角関数数列 対称性の利用和の計算

方針

sin の周期が π であることを確認し、各小区間に同じ形の山が1つずつ現れることを使う。2解は区間の中央に関して対称なので、個々の解を求めず和だけを計算する。

解答

(1) sinX は周期 π をもつ。したがって、任意の整数 k についてsin(2nπ(x+k2n))=sin(2nπx+kπ)=sin(2nπx)である。よって fn(x)=fn(x+k2n) が成り立つ。

(2)
区間 (k12n,k2n) を考える。このとき (k1)π<2nπx<kπ である。この区間で sin(2nπx) は、左端で0、中央で1、右端で0となる1つの山を作る。より具体的には、前半で単調に0から1へ増加し、後半で1から0へ減少する。

方程式 fn(x)=0sin(2nπx)=15 と同値である。0<15<1 なので、この高さは山の前半で1回、後半で1回だけ現れる。したがって、各区間で相異なる2つの解をもつ。

(3)
k 区間 (k12n,k2n) にある2つの解は、その区間の中央 2k14n に関して対称である。したがって、第 k 区間にある2解の和は 22k14n=2k12n である。

これを k=1,2,,2n について足すとSn=k=12n2k12n=12nk=12n(2k1)=(2n)22n=2nである。よって limnSnn=2 である。

別解

解法2(各解を角で明示する)

方針

0<θ<π/2sinθ=1/5 となる角 θ をおき、各小区間にある2解を明示する。2解の和では θ が消えるため、奇数列の和に帰着して Sn を求める。

解答

0<θ<π2,sinθ=15となる角 θ をおく。

(1)
整数 k に対しfn ⁣(x+k2n)=15sin(2nπx+kπ)=15sin(2nπx)=fn(x)である。

(2)
k 区間では(k1)π<2nπx<kπ.方程式 fn(x)=0sin(2nπx)=15と同値であり、この区間の2解はxk,1=(k1)π+θ2nπ,xk,2=kπθ2nπ.0<θ<π/2 なので両者は区間内部にあり、互いに異なる。したがって各区間にちょうど2解ある。

(3)
2解の和はxk,1+xk,2=2k12n.よってSn=k=12n2k12n=1+3++(4n1)2n=(2n)22n=2n.したがってlimnSnn=2である。

総評

難度4、目安時間15分。周期と対称性を使えば計算は短いが、各小区間で2解ある理由を「山の前半と後半に1つずつ」と説明することが大切である。(3)では解そのものを出すより、2解の和が区間の中央の2倍であることを使うのが効率的である。別解のように解を明示してもよいが、θ が各区間で打ち消えることを確認すると和の構造が見えやすい。

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出典: 九州大学 2020年度 一般選抜(後期日程)数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。