方針
絶対値を象限ごとに外して式(A)の図形を描き、極座標へ変換する。(3)では比を に直し、和の平方を評価して最大・最小を求める。
解答
(1)
式(A)は である。第1象限では なので の線分である。同様に各象限で絶対値を外すと、頂点 をもつひし形になる。つまり、これら4点を順に結んだ図形が式(A)を満たす点全体である。
(2)
極座標で とおく。ただし である。式(A)は すなわち である。
式(B)は であるから である。
(3)
原点を除く点では であり、 である。ここで とおくと、、、 である。
最小値については であり、等号は または のときに成り立つ。したがって最小値は1である。
最大値については である。等号は のときに成り立つ。したがって最大値は である。
以上より、最大値は であり、最小値は である。
別解
解法2(ユークリッドノルムとの比較を使う)
方針
式(A)のひし形を図示したうえで、(3)は極座標に頼らず の展開とコーシー・シュワルツの不等式で直接はさむ。等号条件を座標軸方向と45度方向に対応させる。
解答
(1)
各象限で絶対値を外すと、式(A)は4本の線分からなる。したがって頂点をもつひし形である。
(2) とおくと、式(A)はだから式(B)はそのままである。
(3)
原点以外では である。まずより等号は 、すなわち座標軸上で成り立つ。
一方、コーシー・シュワルツの不等式からだから等号は のときに成り立つ。したがってである。
総評
難度3、目安時間12分。絶対値方程式を図形として読めるかを確認する基本問題である。式(A)は円ではなく、座標軸上に頂点をもつひし形である点に注意する。(3)では を原点からの距離で割ることで角度だけの問題になる。最大値の等号条件は45度方向、最小値の等号条件は座標軸方向であり、図形の直感とも一致する。