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九州大学 2021年度
後期・理系数学 後期 第3問

問題

実数とする。曲線と直線,直線および軸で囲まれた部分を軸の周りに一回転させて得られる立体の体積をとする。以下の問いに答えよ。

(1) を求めよ。

(2) を最小とするの値を求めよ。

(3) 次の極限を求めよ。

必要ならば,を証明なしで用いてよい。

出典:九州大学 2021年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問

方針

解法1(円板法と導関数の符号を用いる)

回転軸が 軸なので、曲線 と見て、水平切片の半径を とする。(1)は から までの円板の体積として積分する。(2)は積分区間の上端・下端がともに に依存するため、微分すると端点の値の差になる。符号は で判定する。(3)は隣り合う長さ1の区間での積分差を、導関数 の最大値で押さえて0に近づける。

解法2(対数の二乗積分と積分区間の移動を用いる)

高さ での回転半径は なので,体積を長さ1の移動区間上の積分

と表す。微分は端点値の差となり,最小値を決める。差分の極限は平均値の定理で導関数へ帰着する。

解答

解法1(円板法と導関数の符号を用いる)

(1)

曲線 は、 に対して と書ける。 なので、 の範囲では である。

求める図形を 軸のまわりに回転させると、高さ における断面は半径 の円である。したがって体積は

である。

原始関数を求める。部分積分を2回用いると

であり、さらに

だから

である。よって とおけば である。

(2)

(1)の積分表示から

である。上端と下端に注意して微分すると である。これを因数分解すると である。 では である。したがって の符号は の符号で決まる。関数 で増加し、 となるのは のときである。

よって では では となる。したがって を最小にする である。

(3)

である。第2項で と見ると、これは

と書ける。 が十分大きいとき、 である。関数 について である。 では、 のとき となり、右辺は0に近づく。平均変化の考え方から

であるから、積分全体も0に近づく。

したがって である。

解法2(対数の二乗積分と積分区間の移動を用いる)

(1)

高さ では領域は の間にあり, 軸回転後の円板の半径は である。したがって

原始関数

を用いて

(2)

端点を微分すると

では第1因子が正なので,符号は で決まる。よって

の正の解で最小となり

である。

(3)

とする。平均値の定理により,ある が存在して

のとき

したがって

九州大学 2021年度 後期 第3問の図1