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九州大学 2021年度
後期・理系数学 後期 第2問

問題

を2以上の自然数,を実数として,次の条件によって定められる個の項からなる数列を考える。

(1) とするとき,数列の一般項を求めよ。

(2) 数列の一般項を求めよ。さらに,を満たすとするとき,の式で表せ。

(3) (2)で求めたについて,の場合における数列の中で最小の項をとする。となるすべてのの式で表せ。さらに,を求めよ。

出典:九州大学 2021年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問

方針

解法1(階差数列を2回加える)

2階差をそのまま扱わず、まず と置いて1階差の和に直す。(1)で を求め、(2)ではさらに から まで足して を得る。 は積の因子 だけが0になる条件である。(3)では のもとで負になる部分を確認し、最小値は の最大値に対応するので、差 の符号で整数の最大位置を決める。

解法2(3次式を直接検算して一意性を用いる)

右辺が の1次式なので,2階差をとる数列 の3次式になる。初期条件を含む候補を直接代入して一般項を確定し, から を決める。最小項は1階差の符号だけで判定する。

解答

解法1(階差数列を2回加える)

(1)

とおく。与えられた漸化式は であるから である。また である。したがって について であり、 となる。よって である。

(2)

であり、 だから である。(1)の結果を用いると である。ここで とおくと であるから

である。したがって である。

特に である。 なので は0でない。よって となる条件は であり、 である。

(3)

のとき である。 では であり、 では なので である。

したがって最小の項を求めるには の最大値を、整数 の範囲で求めればよい。差を計算すると である。

よって では では である。また では差が0なので である。したがって で最大となる。ゆえに となるのは である。

最小値は である。したがって

である。

解法2(3次式を直接検算して一意性を用いる)

(1)

候補

について直接計算すると

を満たす。よって の一意性から

(2)

さらに

とおくと

したがって元の漸化式と初期条件を満たす数列は一意だから

条件 では より なので

(3)

のとき

したがって数列は で減少し, で差が0となり,その後は増加する。最小値は

でとる。その値は

よって