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九州大学 2021年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

Mを2以上の自然数,pを実数として,
次の条件によって定められる3M個の項からなる数列
a1,a2,a3,,a3Mを考える。an+22an+1+an=3n+p27M3,a1=0,a2=0(1) bn=an+1an (n=1,2,,3M1)とするとき,
数列b1,b2,b3,,b3M1の一般項bnを求めよ。

(2) 数列a1,a2,a3,,a3Mの一般項anを求めよ。
さらに,a3M=0を満たすppMとするとき,pMMの式で表せ。

(3) (2)で求めたpMについて,p=pMの場合における
数列a1,a2,a3,,a3Mの中で最小の項をcMとする。
an=cMとなるすべてのnMの式で表せ。
さらに,limMcMを求めよ。

難易度7/ 10計算量7/ 10目安35

数列 階差数列、和の計算、範囲評価

方針

2階差をそのまま扱わず、まず bn=an+1an と置いて1階差の和に直す。(1)で bn を求め、(2)ではさらに bjj=1 から n1 まで足して an を得る。a3M=0 は積の因子 3M+p だけが0になる条件である。(3)では p=3M のもとで負になる部分を確認し、最小値は h(n)=(n2)(n1)(3Mn) の最大値に対応するので、差 h(n+1)h(n) の符号で整数の最大位置を決める。

解答

(1) bn=an+1an とおく。与えられた漸化式は (an+2an+1)(an+1an)=3n+p27M3 であるから bn+1bn=3n+p27M3 である。また b1=a2a1=0 である。したがって n1 について bn=b1+j=1n13j+p27M3 であり、bn=127M3{3(n1)n2+p(n1)} となる。よって bn=(n1)(3n+2p)54M3 である。

(2) a1=0 であり、bj=aj+1aj だから an=j=1n1bj である。(1)の結果を用いると an=154M3j=1n1(j1)(3j+2p) である。ここで m=j1 とおくと (j1)(3j+2p)=m(3m+3+2p) であるからj=1n1(j1)(3j+2p)=3m=0n2m2+(3+2p)m=0n2m =(n2)(n1)(2n3)2+(3+2p)(n2)(n1)2 =(n2)(n1)(n+p) である。したがって an=(n2)(n1)(n+p)54M3 である。

特に a3M=(3M2)(3M1)(3M+p)54M3 である。M2 なので 3M23M1 は0でない。よって a3M=0 となる条件は 3M+p=0 であり、pM=3M である。

(3) p=pM=3M のとき an=(n2)(n1)(n3M)54M3 である。n=1,2,3M では an=0 であり、3n3M1 では n2>0,n1>0,n3M<0 なので an<0 である。

したがって最小の項を求めるには h(n)=(n2)(n1)(3Mn) の最大値を、整数 n の範囲で求めればよい。差を計算すると h(n+1)h(n)=(n1)n(3Mn1)(n2)(n1)(3Mn) =(n1){2(3Mn)n}=3(n1)(n2M) である。

よって n<2M では h(n+1)h(n)>0n>2M では h(n+1)h(n)<0 である。また n=2M では差が0なので h(2M)=h(2M+1) である。したがって h(n)n=2M,n=2M+1 で最大となる。ゆえに an=cM となるのは n=2M,n=2M+1 である。

最小値は cM=a2M=(2M2)(2M1)(M)54M3=(M1)(2M1)27M2 である。したがってlimMcM=limM(M1)(2M1)27M2=227である。

別解

解法2(3次式を直接検算して一意性を用いる)

方針

右辺が n の1次式なので,2階差をとる数列 ann の3次式になる。初期条件を含む候補を直接代入して一般項を確定し,a3M=0 から p を決める。最小項は1階差の符号だけで判定する。

解答

(1)
候補bn=(n1)(3n+2p)54M3について直接計算するとbn+1bn=3n+p27M3,b1=0を満たす。よって bn=an+1an の一意性からbn=(n1)(3n+2p)54M3.(2)
さらにAn=(n2)(n1)(n+p)54M3とおくとA1=A2=0,An+1An=bn.したがって元の漸化式と初期条件を満たす数列は一意だからan=(n2)(n1)(n+p)54M3.条件 a3M=0 では M2 より 3M2,3M10 なので3M+p=0,pM=3M.(3)
p=3M のときan+1an=(n1)(n2M)18M3.したがって数列は n<2M で減少し,n=2M で差が0となり,その後は増加する。最小値はn=2M, 2M+1でとる。その値はcM=a2M=(M1)(2M1)27M2.よってlimMcM=227.

総評

2階差分を2回の和で一般項に戻し、最後に離散的な最小値を求める重めの数列問題。目安時間は35分。(1)(2)は和の上端を間違えやすく、b1=0, a1=0 を使って足し始めを明確にすることが重要である。(3)は連続変数の微分ではなく、整数列として h(n+1)h(n) を見ると、2M2M+1 の2か所で同じ最小値を取ることを正確に説明できる。

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出典: 九州大学 2021年度 一般選抜(後期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。