方針
二つの軸に接する円の中心は,半径をr>0として(±r,±r)のいずれかになる。
中心が直線ABのどちら側にあるかを使い,候補を絞る。
接線までの距離から円を決め,直径と面積差を使う
ABは3x+4y−12=0である。原点と反対側の中心では3x+4y−12>0。
接点Pは中心からABへの垂足であり,PQ=12は直径となる。
面積は,半円から放物線と直径で囲まれた部分を足し引きして求める。
中心の符号をε,δ∈{1,−1}で表すと,
距離の条件は(3ε+4δ)r−12=5rとなる。
正のrを得るのはε=δ=1だけで,半径は6である。
円周はP,Qを結ぶ直径で二つの半円に分かれる。
放物線の弧はこの直径より上へふくらみ,円の内部を二つに分ける。
下図では小さい側をS1,大きい側をS2とした。
放物線と直径との間の面積をEとすれば,S1=18π−E,S2=18π+Eとなる。
解答
(1) 半径をr>0,中心を(εr,δr)とする。
ε,δはそれぞれ1または−1である。
中心が原点と反対側にある条件と,直線までの距離の条件から(3ε+4δ)r−12=5r.ゆえに(3ε+4δ−5)r=12。
r>0となるのはε=δ=1だけで,r=6となる。
したがってC1:(x−6)2+(y−6)2=36.(2) 中心をH(6,6)とする。垂足はP=(6,6)−32+423⋅6+4⋅6−12(3,4).よってP(512,56).(3) 半径が6なので,PQ=12は直径である。
Hが線分PQの中点となることからQ(548,554).(4) PをC2に代入すると56=a(512−548)2+554なのでa=−275.直線PQはy=4x/3−2である。放物線との差は−275(x−512)(x−548).したがって,直径と放物線の弧との間の面積はE=275∫12/548/5(x−512)(548−x)dx=1625(536)3=25288.放物線の弧で分けられる二つの領域の面積は,それぞれS1=18π−25288,S2=18π+25288.
別解
別解・背景
方針
解答
u=(5x−48)/9とおくと,放物線上では
x=(9u+48)/5,y=(54−3u2)/5となる。
これを円の式へ代入するとu(u+4)(u2−4u+9)=0.u2−4u+9=(u−2)2+5>0なので,交点はu=−4,0,すなわちP,Qだけである。
−4<u<0では円の左辺から36を引いた値が負なので,その弧は円の内部にある。
閉じた円とその内部を通る放物線の弧から,面積の異なる二つの領域ができる。
図で側を区別し,半円に対する足し引きの向きを確認する。
総評
中心の位置と距離の条件を同時に使う。接点と直径の反対側の点が求まれば、面積は半円と放物線の積分へつながる。円と放物線の二つの囲まれた領域は、図で側を区別する。
九州大学 理系数学 後期 過去問10年
2017–2026年度問題編59ページ・解答編112ページ
1,980円税込購入する
冊子PDFで見る九大の図形と方程式の問題で問題集を作る
出典: 九州大学 2026年度 後期日程 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。