方針
正数列なので対数を取り、積の関係を一次漸化式にする。定常値との差を等比数列として解き、p>q のとき公比の絶対値が1未満になることから極限を取る。
解答
(1)
vn=logan、L=loga とおくとpvn+qvn−1=L,v1=0.定数解 L/(p+q) との差を取ればvn−p+qL=−pq(vn−1−p+qL).よってvn=p+qL{1−(−pq)n−1}でありan=ap+q1{1−(−pq)n−1}.(2)
p>q>0 なら−pq<1,(−pq)n−1⟶0.したがってn→∞liman=a1/(p+q).an=arn。p>q では指数が固定値へ交互に近づく
別解
解法2(指数の有限等比和)
方針
正の p 乗根を取って漸化式を直接反復する。an の指数が交代符号の有限等比和になることを示し、一般項と極限を一度に求める。
解答
(1)
正値性からan=a1/pan−1−q/p.これを a1=1 まで反復するとan=arn,rn=p1{1−pq+(pq)2−⋯+(−pq)n−2}.有限等比和よりrn=p+q1−(−q/p)n−1.したがってan=ap+q1{1−(−pq)n−1}.(2)
p>q なら ∣q/p∣<1 であるから、有限和は無限等比級数p1{1−pq+(pq)2−⋯}=p+q1へ近づく。よってn→∞liman=a1/(p+q).
総評
積の漸化式の一般項と極限を扱う問題。目安時間は19分。極限条件 p>q は交代する指数の振幅を0へ収束させるために使う。対数漸化式と直接反復の2通りで一般項を照合し、a=1 や n=1 でも成立することを確認した。
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出典: 名古屋大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。