方針
角 の互いに垂直な2方向を取ると、行列がそれぞれを 倍、 倍する。一般の直交する辺をこの2方向の成分で表し、像の内積から とそれ以外を分ける。
解答
変換行列を としとおく。直接計算すると正方形の隣り合う辺の単位方向をとする。像の内積は、すなわち または のとき、この内積はすべての で0となる。よって問題文の位置条件を満たすすべての正方形が長方形へ移る。
のときは である。したがって辺方向は に限られ、任意の に対して4頂点がである正方形がすべてである。
符号が負なら向きは反転するが、像の2辺の直交性は倍率の2乗で決まる
別解
解法2(方向角の式を直接解く)
方針
辺方向を と置き、直交するもう1辺も同じ角で表す。像の内積を展開すると、基準角 からのずれと の積に因数分解できる。
解答
正方形の辺方向をとする。変換後が長方形になる必要十分条件はである。成分を展開して整理するとしたがって ならすべての が許され、問題文の位置条件を満たす全正方形が答えである。
ならすなわち原点から上半平面へ延びる隣接2辺を取れば、その方向はである。辺長は任意の正数でよい。
総評
パラメータつき一次変換で正方形が長方形へ移る方向を分類する問題。目安時間は25分。 でも2方向の倍率の絶対値が等しいため、すべての向きが許される。基準方向と方向角の2通りで、 の例外を含めて必要十分性を確認した。