方針
方程式を p=logx+x2−3x と見て、右辺を f(x) とおく。x>0 における f′(x) の符号から、極大値と極小値を求める。水平線 y=p がグラフと3回交わるには、局所的な最大値と最小値の間に p があることが必要十分である。
解答
方程式 logx=−x2+3x+p を p=logx+x2−3x と書き直す。x>0 で f(x)=logx+x2−3x とおく。
微分すると f′(x)=x1+2x−3=x2x2−3x+1=x(2x−1)(x−1) である。x>0 だから、符号は (2x−1)(x−1) で決まる。したがって f(x) は 0<x<21 で増加し、21<x<1 で減少し、x>1 で増加する。
また x→+0limf(x)=−∞,x→∞limf(x)=∞ である。極大値はf(21)=log21+41−23=−log2−45であり、極小値は f(1)=0+1−3=−2 である。
与えられた log2=0.6931⋯ から −2<−45−log2 であることも確認できる。
したがって、水平線 y=p が f(x) のグラフと相異なる3点で交わるための条件は −2<p<−45−log2 である。
水平線が3回交わるのは、極小値と極大値の間だけ
別解
解法2
方針
y=logx と y=−x2+3x+p が接する p を先に求める。
接線の傾きが等しい条件から接点は x=21,1。
2つの接触位置の間で平行移動された放物線が3交点をもつ。
解答
交点の個数が変わる境界では、2曲線y=logx,y=−x2+3x+pが接する。接点では傾きが等しいからx1=−2x+3,(2x−1)(x−1)=0.よって接点の候補は x=21,1 である。
x=21 を元の方程式へ代入するとp=−log2−45.x=1 ではp=−2.また x→0+ では logx+x2−3x→−∞、
x→∞ では logx+x2−3x→∞ である。
したがって、2つの接触値の間では交点が3個、端では重解を含む
2個になる。ゆえに相異なる3実数解をもつ範囲は−2<p<−45−log2.
総評
対数を含む方程式を、水平線との交点数として調べる問題。目安時間は22分。x>0 の範囲で増減を正確に出すことが中心である。極大値 −log2−5/4 と極小値 −2 の大小は、問題で与えられた log2 の値を使って確認する。 2つの解法を相互に照合し、境界値・必要十分性・符号・最終値を確認した。
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出典: 名古屋大学 1984年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。