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名古屋大学 1984年度 前期日程 第2次学力試験 指数・対数・微分理系数学 第3問(a)

方程式logx=x2+3x+pが3個の相異なる実数解をもつためのpの範囲を求めよ.
ただし,log2=0.6931

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

指数・対数微分関数 増減表グラフの概形、範囲評価

方針

方程式を p=logx+x23x と見て、右辺を f(x) とおく。x>0 における f(x) の符号から、極大値と極小値を求める。水平線 y=p がグラフと3回交わるには、局所的な最大値と最小値の間に p があることが必要十分である。

解答

方程式 logx=x2+3x+pp=logx+x23x と書き直す。x>0f(x)=logx+x23x とおく。

微分すると f(x)=1x+2x3=2x23x+1x=(2x1)(x1)x である。x>0 だから、符号は (2x1)(x1) で決まる。したがって f(x)0<x<12 で増加し、12<x<1 で減少し、x>1 で増加する。

また limx+0f(x)=,limxf(x)= である。極大値はf(12)=log12+1432=log254であり、極小値は f(1)=0+13=2 である。
与えられた log2=0.6931 から 2<54log2 であることも確認できる。

したがって、水平線 y=pf(x) のグラフと相異なる3点で交わるための条件は 2<p<54log2 である。

水平線が3回交わるのは、極小値と極大値の間だけ

別解

解法2

方針

y=logxy=x2+3x+p が接する p を先に求める。
接線の傾きが等しい条件から接点は x=12,1
2つの接触位置の間で平行移動された放物線が3交点をもつ。

解答

交点の個数が変わる境界では、2曲線y=logx,y=x2+3x+pが接する。接点では傾きが等しいから1x=2x+3,(2x1)(x1)=0.よって接点の候補は x=12,1 である。

x=12 を元の方程式へ代入するとp=log254.x=1 ではp=2.また x0+ では logx+x23x
x では logx+x23x である。
したがって、2つの接触値の間では交点が3個、端では重解を含む
2個になる。ゆえに相異なる3実数解をもつ範囲は2<p<54log2.

総評

対数を含む方程式を、水平線との交点数として調べる問題。目安時間は22分。x>0 の範囲で増減を正確に出すことが中心である。極大値 log25/4 と極小値 2 の大小は、問題で与えられた log2 の値を使って確認する。 2つの解法を相互に照合し、境界値・必要十分性・符号・最終値を確認した。

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出典: 名古屋大学 1984年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。