共通接点の x 座標を t>0 とおき、傾きと関数値の一致から a,b を求める。差の関数が狭義凸で最小値0をとることから交点が1つだけであることも確認する。第(2)問は領域を2区間に分けて面積を積分する。
解答
(1) 共通接点の x 座標を t>0 とする。接点で傾きが等しいので2at=t1.したがってa=2t21>0.(1)また関数値も等しいからat2=logt+b.(1)より at2=1/2 なのでb=21−logt.t=1/2a を代入するとb=21+21log(2a)(a>0).この値のとき交点が本当に1つだけであることを確認する。g(x)=ax2−logx−bとおくとg′′(x)=2a+x21>0だから g は狭義凸である。接点 x=t では g′(t)=0,g(t)=0 なので、そこで唯一の最小値0をとる。したがって2曲線の交点はこの1点だけである。
(2)a=1/2 のときt=1,b=21.2曲線はy=2x2,y=logx+21であり、対数曲線と x 軸の交点は x=e−1/2 である。求める面積を S とするとS=∫0e−1/22x2dx+∫e−1/21{2x2−(logx+21)}dx=∫012x2dx−∫e−1/21(logx+21)dx.ここで∫012x2dx=61であり∫e−1/21(logx+21)dx=[xlogx−2x]e−1/21=e1−21.よってS=32−e1.
別解
解法2:対数不等式と横方向の積分を使う
方針
接点条件から b を求めた後、差を u−1−logu の形へ変形して交点の一意性を示す。面積は y を固定して、放物線と対数曲線をそれぞれ x について解き、横方向の幅を積分する。
解答
(1) 接点の x 座標を t とすると2at=t1,at2=logt+b.これよりt=2a1,b=21+21log(2a),a>0.さらに u=2ax2>0 とおくと、2曲線の差はax2−logx−b=21{u−1−logu}.logu≦u−1 で、等号は u=1 のときだけ成立する。したがって差は常に0以上で、0になるのはu=1,x=2a1の1点だけである。
(2)a=1/2 のとき、横の高さを 0≦y≦1/2 とする。放物線上の x 座標はx=2y,対数曲線上の x 座標はx=ey−1/2.この範囲では後者が右側にあるのでS=∫01/2(ey−1/2−2y)dy=[ey−1/2]01/2−2[32y3/2]01/2=1−e1−31=32−e1.
総評
難度は10段階中6、計算量は10段階中5。接点では関数値と微分係数の2条件を使う。得られた b が「ただ1つの交点」を本当に与えることを、狭義凸性または logu≦u−1 の等号条件まで含めて確認したい。面積では x 軸との交点 e−1/2 を図示し、積分区間を誤らないことが重要である。目安時間は20分。