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名古屋大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

次のxyの連立方程式について,以下の問に答えよ.ただし,a>0x>0x1である.2+logxylogxa=2logx2(ax+3)+logx(xa+1)(5+33)(1+3)ax=12(1+3)y(1) 第1式を整理し,対数関数を用いないでyxの関数で表せ.

(2) 第2式を整理し,yxの1次関数で表せ.

(3) 連立方程式が解をもつためのaの範囲を示し,解xを求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安24

指数・対数方程式・不等式 式変形、同値変形、判別式

方針

第1式は底の変換2logx2M=logxMを使って1つの対数にまとめる。第2式は2(5+33)=(1+3)3を見抜き、指数を比較してy=ax+3を得る。最後は2つのyの式を連立してx2ax+a2a=0へ帰着し、判別式、x>0x1、対数の真数条件を確認してaの範囲と解を分類する。

解答

(1)logx2(ax+3)=logx(ax+3)logxx2=12logx(ax+3)であるから 2logx2(ax+3)=logx(ax+3) である。したがって第1式は 2+logxylogxa=logx(ax+3)+logx(xa+1) となる。さらに2=logxx2なので、左辺は logxx2ya である。右辺は logx{(ax+3)(xa+1)} である。よって x2ya=(ax+3)(xa+1) となり y=a(ax+3)(xa+1)x2 である。

(2)
まず (1+3)2=4+23 であり、したがって (1+3)3=(4+23)(1+3)=10+63=2(5+33) である。第2式 (5+33)(1+3)ax=12(1+3)y の両辺を2倍すると 2(5+33)(1+3)ax=(1+3)y である。よって (1+3)ax+3=(1+3)y となる。底1+3は1より大きいので、指数を比較して y=ax+3 である。

(3)
(1)(2)を連立すると a(ax+3)(xa+1)x2=ax+3 である。a>0, x>0よりax+3>0なので、両辺をax+3で割ることができる。すると x2=a(xa+1) である。すなわち x2ax+a2a=0 を得る。

この2次方程式の判別式は D=a24(a2a)=a(43a) である。a>0なので、実数解をもつためには 0<a43 が必要である。

解は x=a±a(43a)2 である。ここで、0<a<1のときは積a2a<0なので、2解のうち正の解は x=a+a(43a)2 のみである。a=1のときは方程式が x2x=0 となり、解はx=0,1であるが、どちらも条件x>0,x1に合わない。1<a<43のときは2解とも正であり、x=1になることもない。a=43のときは重解 x=23 である。

また、得られた解では xa+1=x2a>0 であるから、第1式の真数条件も満たされる。したがって、連立方程式が解をもつaの範囲は 0<a<1,1<a43 である。解xは、0<a<1では x=a+a(43a)2 であり、1<a<43では x=a±a(43a)2 の2つ、a=43では x=23 である。

別解

解法2

方針

2つの式から y を消去して得る上に開く放物線 Fa(x) を、x>0 の範囲でグラフ的に調べる。Fa(0)、軸、判別式、2解の積を使い、a<1, a=1, a>1 の3場合で有効な正の根の個数を確定する。

解答

対数の底の変換と指数の整理からy=a(ax+3)(xa+1)x2,y=ax+3を得る。a>0, x>0 では ax+3>0 なので消去でき、Fa(x)=x2ax+a2a=0(1)となる。

Fa(x) は上に開く放物線で、軸は x=a/2>0 にある。実数解をもつ条件はD=a24(a2a)=a(43a)0,すなわち0<a43.ここから正の根の個数をグラフの位置で分ける。a の範囲Fa(0)=a(a1)正の根有効性0<a<1<01有効a=1=00,1とも無効1<a<4/3>02とも有効a=4/3>0重根 2/3有効a>1 では2解の和が a>0、積が a(a1)>0 なので、実数解はともに正である。また (1)x=1 を入れるとFa(1)=(a1)2だから、x=1 となるのは a=1 の場合だけである。

したがって解をもつ範囲は0<a<1,1<a43.解はx=a±a(43a)2であり、0<a<1 では正符号の根だけ、1<a<4/3 では両方、a=4/3 では重根 x=2/3 を採る。さらに (1) からxa+1=x2a>0なので、対数の真数条件も満たされる。

総評

対数・指数の式をそれぞれ y の表示へ直し、2次方程式の根の条件へ帰着する問題。想定時間は24分。判別式だけで終わらず、x>0, x1, xa+1>0 をすべて確認する。a=1 は形式的な根が定義域から外れるため除外される。

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出典: 名古屋大学 1997年度 後期 理系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。