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名古屋大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

eを自然対数の底とする.
ep<qのとき,
不等式log(logq)log(logp)<qpe
が成り立つことを証明せよ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

指数・対数微分 平均値の定理、不等式評価

方針

F(x)=log(logx) とおくと、示すべき不等式は F(q)F(p)<(qp)/e である。平均値の定理を用いて差を F(ξ)(qp) と表し、ξ>e から ξlogξ>e を示す。これにより F(ξ)<1/e となり、目的の評価が従う。

解答

F(x)=log(logx) とおく。ep<q なので、区間 [p,q] 上で F は微分可能であり、平均値の定理を用いることができる。したがって、ある実数 ξp<ξ<q を満たして存在し、F(q)F(p)=F(ξ)(qp) となる。

ここで F(x)=1xlogx である。また pe かつ p<ξ より ξ>e である。したがって logξ>1 であり、ξlogξ>e が成り立つ。よって F(ξ)=1ξlogξ<1e である。

以上から log(logq)log(logp)=F(q)F(p)=F(ξ)(qp)<qpe となり、求める不等式が示された。

別解

解法2(導関数を積分して評価する)

方針

差を
log(logx) の導関数の定積分として表す。
被積分関数が区間内で 1/e より真に小さいことを用いる。

解答

微積分の基本定理からlog(logq)log(logp)=pqdxxlogx.pe であり、x>e ならxlogx>e,1xlogx<1e.p=e の場合でも等号が起こり得るのは端点 x=e だけであり、
長さをもつ区間 (p,q) では被積分関数は 1/e より真に小さい。
したがってpqdxxlogx<pq1edx=qpe.これが求める不等式である。

総評

難度4、計算量3。平均値の定理を使う典型的な評価問題である。採点上は、F(x)=1/(xlogx) を出した後、平均値の定理で得られる ξp<ξ<q を満たし、特に ξ>e であることを使って厳密な不等号にする点が重要である。p=e の端点を含むため、単に最大値が 1/e と書くだけでは厳密性が弱い。目安は10分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 名古屋大学 2001年度 前期 数学 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。