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名古屋大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験 確率・数列理系数学 第4問(a)

硬貨をn回続けて投げるとき,
表が連続して出ることはない確率をpnとする.

(1) pnpk (k<n)を用いて表せ.
ただし,n3とする.

(2) p10を求めよ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

確率数列 状態分類確率漸化式和の計算

方針

条件を満たす出方の個数を an とする。末尾が裏なら前 n1 回、末尾が表なら直前の裏まで固定して前 n2 回へ帰着する。個数の漸化式を確率へ直し、初期値から第10項まで計算する。

解答

(1) 表が連続しない n 回の出方の個数を an とする。最後が裏なら、前の n1 回は条件を満たす任意の出方でよく、an1 通りである。

最後が表なら、その直前は必ず裏である。末尾の「裏、表」を除いた前 n2 回は条件を満たす任意の出方でよいから、an2 通りである。したがってan=an1+an2(n3).pn=an/2n なのでpn=an12n+an22n=12pn1+14pn2(n3).(2) a1=2, a2=3 からn12345678910an23581321345589144となる。したがってp10=144210=964.

別解

解法2:表の位置を間隔付きで選ぶ

方針

表がちょうど k 回出る場合を考える。表の位置の間に少なくとも1つ裏が必要なので、位置番号をずらすと、nk+1 個から k 個を選ぶ通常の組合せに直る。n=10k=0,,5 を足す。

解答

(1) 解法1と同様に末尾で分けると、確率はpn=12pn1+14pn2(n3)を満たす。

(2) 別の数え方で p10 を求める。n 回中、表がちょうど k 回出て、その位置を1i1<i2<<iknとする。表が連続しない条件は ij+1ij+2 である。jm=im(m1)とずらすと1j1<j2<<jknk+1.よって、そのような出方はnk+1Ck通りである。

n=10 では 0k5 だから、適合する出方の総数はk=0511kCk=1+10+36+56+35+6=144.したがってp10=1441024=964.

総評

難度は10段階中4、計算量は10段階中3。末尾が裏か表かで分ければフィボナッチ型の漸化式が得られる。確率の式では係数が 1/2,1/4 になる理由を、個数 an から丁寧に導くと安全である。別の確認として表の位置を間隔付きで選ぶと144通りが再現でき、分母 210 との混同も防げる。目安時間は10分。

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出典: 名古屋大学 1989年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。