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名古屋大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

座標平面上で,1つの円が放物線y=x2に右側から接し,
かつx軸に上から接している.
放物線との接点Ax座標をa (>0)とするとき,
円の中心Cの座標を求めよ.

ただし,円と放物線がある点で接するとは,
その点で両者が交わり,
かつその点における両者の接線が一致することをいう.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

微分図形と方程式 接線・法線座標設定、式変形

方針

円の中心をC(h,r)とおく。x軸に上から接するので、中心の高さrが円の半径である。放物線y=x2の接点はA(a,a2)で、接線の傾きは2aであるから、半径CAは法線方向、すなわち傾き12aの直線上にある。右側から接する条件で中心をAの右側に置き、半径の長さと中心の高さを等置して解く。

解答

円の中心を C=(h,r) とおく。円はx軸に上から接しているので、半径は中心のy座標に等しく、r>0である。

放物線との接点は A=(a,a2) である。放物線y=x2x=aにおける接線の傾きは2aである。円と放物線が接するので、半径CAはこの接線に垂直であり、その傾きは 12a である。円は放物線に右側から接するので、中心はAより右側の法線上にある。そこでλ>0を用いて C=(a+λ,a2λ2a) とおく。

中心の高さは半径に等しいので r=a2λ2a である。一方、CAの長さも半径であり、CA=λ2+(λ2a)2=λ4a2+12aである。したがって a2λ2a=λ4a2+12a である。 s=4a2+1 とおくと、上の式は 2a3=λ(s+1) となるので λ=2a3s+1 である。ここで 2a3s+1=a(s1)2 であるから h=a+λ=a+a(s1)2=a(s+1)2 である。また r=a2λ2a=a2a2s+1=a2ss+1 である。

したがって円の中心はC(a(1+4a2+1)2,a24a2+11+4a2+1)である。

別解

解法2

方針

円の中心を C(h,r) と置き、円と放物線の交点を決める方程式 F(x)=0 を作る。接点 x=a が重解であることを F(a)=F(a)=0 で表し、d=a2r を導入して2次方程式へ落とす。最後に「右側から」の条件 h>a で符号を選ぶ。

解答

円は x 軸に上から接するので、中心を C(h,r) とすれば半径も r であり、円の方程式は(xh)2+(yr)2=r2.放物線 y=x2 を代入してF(x)=(xh)2+(x2r)2r2と置く。x=a で両曲線が接するから、aF(x)=0 の重解であり、F(a)=0,F(a)=0が成り立つ。

微分した式から2(ah)+4a(a2r)=0.d=a2r と置くとh=a+2ad.これを F(a)=0 へ代入すると4a2d2+a42a2r=0.r=a2d を使い、a>0 で割れば4d2+2da2=0.したがってd=1±4a2+14.円は放物線に右側から接するので h>a、すなわち d>0 である。よってd=4a2+114.s=4a2+1 と置くとh=a+2ad=a(1+s)2,r=a2d=a2s14=a2s1+s.最後の変形では (s1)(s+1)=4a2 を用いた。したがってC(a(1+4a2+1)2,a24a2+11+4a2+1).

総評

接点における接線・法線の関係と、円が x 軸に接する条件を連立する問題。想定時間は20分。解法1は法線方向、解法2は交点方程式の重解条件を使う。「右側から」により h>a の枝を選ぶこと、(4a2+11)(4a2+1+1)=4a2 で式を整えることが要点である。

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出典: 名古屋大学 1997年度 前期 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。