方針
直方体では向かい合う2面の面積が等しいので、反対側の面に書かれた2つの数は同じ確率で出る。まず3組の向かい合う面について、1面あたりの確率を, , と置いてを求める。次に各組の向かい合う2数の和をとし、期待値の式とを連立して、どの2数が向かい合うかを決める。
解答
直方体の向かい合う2面は面積が等しいので、それぞれ同じ確率で出る。したがって、出る確率がである面の反対側の面も確率で出る。同様に、出る確率がである面の反対側の面も確率で出る。
残りの向かい合う2面の1面あたりの確率をとする。全確率は1なので である。よって となり、 である。
確率, , の組に書かれている向かい合う2数の和をそれぞれとする。期待値が3であるから である。また、1から6までの和は21なので である。
期待値の式を36倍すると である。一方、を5倍すると である。上の2式を引くと すなわち である。
2つの異なる目の和は最小で、最大でである。したがってより となり である。さらになので しかない。よって である。
和が3になる2数はだけであるから、確率の向かい合う2面には1と2が書かれている。残りのは、2組とも和が9になるように向かい合うので が反対側の組である。したがって、3の書かれている面の反対側に書かれている数は である。
別解
解法2
方針
向かい合う面を3組に分け、90通りしかない「目の組分けと確率の割当て」を表で絞る。期待値を36倍した整数 を各組分けについて確認し、条件を満たす割当てだけを残す。式による一意性とは別に、有限個の候補を漏れなく検査する解法である。
解答
向かい合う面の1面あたりの確率はである。向かい合う2数の和を、順に とする。期待値が である条件は6個の目を3組に分ける方法は有限個なので、和の小さい組から順に検査できる。係数 が最も大きいから、まず の面の組、すなわち和 の候補ごとに調べる。条件を満たす割当てだけを残すととなる。
この表にない割当てがないことも確認する。目の総和から である。これを期待値の式から消去すると一方、異なる2つの目の和は3以上11以下だからよって整数 は しかなく、 の組は に限られる。
残る目は で、表のとおり向かい合う組はしたがって、3の反対側はである。
総評
直方体の向かい合う面は面積が等しく、出る確率も等しいことから始める。想定時間は18分。期待値の式と目の総和21を組み合わせる代数解法に加え、有限個の組分けを検査する第2解法で一意性を確認した。確率 の組が に決まるところが核心である。