方針
頂点の位置は、横方向に動いた回数と縦方向に動いた回数の偶奇で完全に決まる。 と は対角なので、奇数秒後にはどちらにもいない。偶数秒後だけを考え、横移動回数が偶数なら 、奇数なら として、二項展開から偶数項和・奇数項和を取り出す。
解答
とおく。 秒間で横方向に動いた回数を とする。横方向の移動は 座標を反転させ、縦方向の移動は 座標を反転させる。出発点は である。 または にいるには、移動後も 座標と 座標の偶奇がそろっている必要がある。これは移動回数 が偶数であるときに限られる。したがって が奇数なら である。
次に とする。このとき縦方向の移動回数は であるから、 が偶数なら縦方向の移動回数も偶数で、点は にいる。 が奇数なら縦方向の移動回数も奇数で、点は にいる。よって である。
偶数項和を求めるため、 と を加える。奇数次の項が消えるので である。したがって である。
また偶数秒後には と のどちらかに必ずいるので である。ゆえに である。
以上をまとめると、である。
別解
解法2
方針
奇数秒後には対角の2点 のどちらにもいない。偶数秒後だけを2秒単位の2状態過程と見て、 にいる確率の和と差の漸化式を作る。和は1、差は毎回 倍となる。
解答
とおく。奇数秒後には正方形の 側にいるのでである。
とする。2秒間で同じ方向へ2回動く確率を横・縦へ1回ずつ動く確率をとする。前者では の側が変わらず、後者では入れ替わる。従って初期値は であり、和について差についてを得る。よって以上からである。
総評
文系第2問より範囲が広く、 の偶奇までまとめる必要がある問題で、想定時間は18分程度。奇数秒後に へ行けないことを最初に書かないと、式だけが先行して不自然になる。偶数秒後は横移動回数 の偶奇だけで決まるため、二項分布の偶数項和を正確に取り出せばよい。最後の表示では、偶数の場合に を戻して と書けることも確認しておきたい。