方針
(1) は接線の方程式に を代入して交点の 座標を求める。(2)では の符号によって関数と導関数が変わるので、写像 を , に分けて明示する。特に では符号が反転し、 となるため、, , の境目 で分類する。
解答
(1) における接線の方程式は である。この接線が 軸と交わる点の 座標を とすると、その点では だから である。 より となるので である。
(2)
まず漸化式を具体的に求める。 では だから、 のとき である。 では だから、 のとき である。ここで である。
(a) のとき である。分子は正なので、 となるのは すなわち のときである。 のとき である。分子は正なので、 となるのは すなわち のときである。 では符号は異ならず、 では漸化式が定義できない。よって である。
(b)
任意の について となるには、まず が必要である。 のとき である。 だから両辺を で割って となり、 を得る。 のとき であり、同様に から を得る。
実際、 なら であり、 なら である。したがってこの2つの値では と が交互に現れ、任意の で が成り立つ。よって である。
(c) で のとき、(a)で見たように符号は反転し、絶対値は となる。 とおくと、 において は すなわち と同値である。また では絶対値が変わらず、 では絶対値が大きくなる。
したがって、 ならば が続き、 は0以上の単調減少列になる。極限を とすると であり、漸化式の絶対値の式から を満たす。これより だが、 だから である。よって である。 の場合も明らかに が続くので含まれる。
一方、 では(b)のように と の2周期になり、0には収束しない。 では、少なくとも次の絶対値がより大きく、しかも より小さくなることはない。実際、 が にある限り次の絶対値は増加し、 になると次項も であり、0に近づく範囲には戻らない。また の場合も同様に が続くので、0には収束しない。 では漸化式が定義できない。
以上より、数列が0に収束する初項の範囲は である。
別解
解法2
方針
漸化式の絶対値だけを として追う。 では となり、しきい値 の内側では一様な縮小率を持つことを示す。外側の領域が0へ戻れないことも不変領域と単調性で示す。
解答
(1)
接線へ を代入すればを得る。
(2)
写像 はである。
(a)
分子は正なので、 と の符号が異なる範囲は(b)
を正負それぞれで解くと実際に2値は互いに移り合うので、任意の で となる。
(c)
と置く。 なら符号が反転し ではさらに だから、 なら全ての である。従ってで、右の係数は1未満である。ゆえに となる。
では で2周期になる。 では であり、0へ近づかない。もしこの区間にとどまれば増加極限は を満たす必要があるが、正の解は だけなので矛盾し、いずれ 以上へ出る。 ではだから、この領域から へ戻らない。 では次項が定義できない。
従って となる初項はである。
総評
Newton法の写像は原点について奇関数で、絶対値の力学はしきい値 で分かれる。内側では一様な縮小率から0へ収束し、境界は2周期、外側は増加して の不変領域へ入る。 は次項が定義できない。従って収束範囲は開区間 である。