方針
隣り合う2項が互いに素であることだけを帰納法で示そうとすると、漸化式の の部分を処理するために との互いに素性も必要になる。そこで、 と が互いに素であること、さらに と が互いに素であることを同時に帰納法で示す。 と が互いに素である条件は、 と の共通約数を調べるところで使う。
解答
次の2つの主張を同時に帰納法で示す。 であるから、 ではどちらも成り立つ。
ある で、 と が互いに素であり、かつ と が互いに素であると仮定する。まず と が互いに素であることを示す。 を と の公約数とする。漸化式 より、 は を割り、また を割るので、 である。ところが と は互いに素であり、 と も互いに素である。 は の約数だから、 は とも とも互いに素である。よって である。したがって と は互いに素である。
次に と が互いに素であることを示す。 を と の公約数とする。このとき である。一方、 であり、仮定より と は互いに素であるから、 と も互いに素である。したがって でなければならない。
しかし、上で示したように と は互いに素であり、 は も割る。よって である。したがって と は互いに素である。
以上により、帰納法で任意の について と は互いに素である。
別解
解法2(合同式と最大公約数の降下)
方針
漸化式を法で見るととが互いに素であることが一度に分かる。その後、隣接2項の最大公約数を漸化式で1段ずつ前へ戻し、初期値まで降下させる。
解答
漸化式を法で見るとだから、帰納的にである。とは互いに素なのでを得る。
次にについてであるからよって同じ操作を繰り返せばしたがって、すべての正の整数について
とは互いに素である。
総評
難度5、計算量4。目安時間は14〜18分。最大公約数と漸化式を組み合わせる標準的な証明問題である。隣り合う項だけの互いに素性を示そうとすると、 の が邪魔になるため、 と も互いに素であることを同時に示すのが要点である。 が互いに素である条件は、 と の公約数が を割る場面で使う。証明では、公約数を1つ置き、どの式を割るかを順に書くと論理が崩れにくい。