方針
ちょうど 回目に初めて重複が起こるには、最初の 回はすべて異なる箱に入り、 回目だけが既に使われた箱に入る必要がある。この積をそのまま確率にする。(2)では を積の形に直し、対数を取って和に変換する。最後に を変数とする区分求積へ移し、残る 倍の定数項が0に消えることを確認する。
解答
(1)
ちょうど 回目で初めて玉が2つ入った箱ができるには、 回目から 回目まではすべて異なる箱に入らなければならない。
1回目の入れ方は任意で確率 、2回目は1回目と違う箱を選ぶので確率 、以下同様に、 回目はそれまでの 個と違う箱を選ぶので確率 である。そのうえで、 回目には既に玉が入っている 個の箱のどれかを選べばよいので、その確率は である。
したがって、 のとき である。すなわち である。
(2)
(1)に の代わりに 、 を代入する。すると である。よってと書ける。対数を取り、 で割るとである。
第2項は である。第1項は、 と見ればであり、区分求積法によりに収束する。
この積分を計算する。 とおくと で、 のとき 、 のとき である。したがってである。部分積分またはより である。よって求める極限は である。
別解
解法2
方針
を、使われる箱の個数が と減る積として書く。対数を取った後、 を用いる別の区分求積へ移し、を計算する。
解答
(1)
最初の 個が全て異なる箱へ入り、 個目が使用済みの 箱のどれかへ入ればよい。従って(2)対数を取り、 として並べ直すと第2項は0へ収束する。第1項は、区間 を幅 で分けた区分求積だから積分は従って求める極限はである。
総評
最初の重複が起こる時刻なので、最初の 個は全て別箱、最後だけ既使用箱という順序が重要である。端点 でも式を照合した。後半は積を対数和へ変え、区間 と の2通りの区分求積で同じ を得た。