方針
接点の 座標を と置き、接線の 切片を の関数として表す。点 を通る条件は となり、 から が一意に決まる。接線の傾きは なので、傾きが正になる の範囲を求め、単調な対応 で の範囲に移す。
解答
(1)
曲線を とおく。接点の 座標を とすると、接点は であり、接線の方程式は である。
この接線が点 を通る条件は、 を代入して である。ここで だからしたがって接線が を通る条件は である。 なので関数 は について狭義単調増加であり、実数全体を値域にもつ。よって任意の実数 に対して、これを満たす実数 はただ1つ存在する。接点 が一意に定まるので、接線もただ一本存在する。
(2)
接線の傾きは である。これが正であるための条件は である。
もし なら、 より であるから、正の傾きをもつ接線は存在しない。したがって、この場合に該当する はない。
以下 とする。このとき すなわち である。 は について狭義単調増加なので、 の範囲は端の値を代入してである。これを整理するとである。
以上より、 のときは該当する はなく、 のときは上の開区間が求める範囲である。
別解
解法2(接点を立方根で直接表す)
方針
点 を通る条件から接点 を
の立方根として明示する。
その式を傾き に直接代入し、正となる条件を解く。
解答
(1)
接点を とすると、接線の 切片はである。したがって点 を通る条件は だからとただ1通りに定まり、対応する接線もただ1本である。
(2)
この接線の傾きが正である条件は なら左辺は正にならないので、該当する はない。
のときは両辺は非負なので3乗してよって求める範囲はである。
総評
難度5、計算量5。接線を点 から引く問題だが、接点 でパラメータ表示すると一意性も傾きの条件も同時に処理できる。採点上は、 の導出と、この関数が狭義単調増加であることを明記するのが要点である。(2)では の場合を落とさず、 のときだけ端点を含まない開区間で答える。目安は16分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。