方針
(1) は積和公式で と を分けて積分する。(2)は部分積分で端点の だけが残ることを示す。(3)では回転体の体積がであり、絶対値は二乗で消える。直交性により交差項が消えるので、各 について独立に平方完成し、(2)で求めた係数を代入する。
解答
(1)
積和公式より である。
まず のとき、 も も0でない整数である。したがってであり、同様にである。よってである。
次に のときはである。 の積分は0なのでである。以上よりである。
(2)
部分積分を用いる。, とすると、, だからである。第2項は である。したがってである。よってである。
(3)
回転体の体積を とする。半径は であるが、体積では半径の2乗を使うので絶対値は消える。したがってである。 を展開するとである。(1)より の交差項は消え、 の項だけが残るのでである。
(2) を代入すると、 に関係する部分は である。これは に定数を加えた形である。したがって体積が最小になるのは、各 について のときである。
よって求める係数は である。
別解
解法2
方針
と の直交分解として体積を捉える。最適係数を先に内積比で求め、任意の係数との差の2乗積分が非負であるというピタゴラス型恒等式を示して、同時に最小性と一意性を証明する。
解答
(1)
積和公式を用いる。 なら両余弦の積分は0である。 なら(2)
部分積分により(3)
(1)(2)から、関数は区間 で互いに直交し、それぞれの長さの2乗は である。また最適候補をと置く。任意の係数 に対し交差項が0になるのは、 の定義により残差が各 と直交するからである。
最後の積分はであり、0になるのは全ての のときだけである。回転体の体積はこの積分の 倍なので、最小にする係数は一意にである。
総評
回転体の体積は絶対値の2乗積分であり、正弦関数の直交性によって各係数を独立に最適化できる。平方完成解法と直交射影解法の双方で を得た。交差項が消える理由と、差の2乗が0になる場合を示すことで最小性と一意性が明確になる。