方針
三次曲線 の接線と曲線のもう1つの交点は、接点が重解になることを使って因数分解で求める。点 が分かれば、 は における接線方向、 は における接線方向なので、それぞれの傾きは , になる。角の正接を の式にし、その最大値から余弦の範囲を決める。
解答
点 における の接線を求める。導関数は だから、接線の方程式は すなわち である。これと の交点は を満たす。左辺に移して因数分解すると である。接点 は重解であり、もう1つの交点は である。
同様に、点 の 座標は なので、 における接線の傾きは である。実際にもう1つの交点を求めると となる。
したがって である。 なので とおくと、なす角 について である。
範囲を出すには、2直線の傾き , のなす角を使う。 ではどちらの傾きも正で、 だから である。この関数を とおくとである。よって は で増加し、 で減少する。最大値は である。 なので、 が最大のとき は最小になる。したがって である。等号は 、すなわち のときに成り立つ。また または のとき だから であるが、 では2本の接線の傾きが異なるので にはならない。よって求める範囲は である。
別解
解法2
方針
交点と2本の接線方向を求めるところまでは同じだが、余弦の2乗を の有理式にする。目標値 との差が に因数分解できるため、微分を使わずに下端と等号条件を決める。
解答
点 の接線と曲線とのもう1つの交点はであり、さらにである。従って と置けばさらに と置くとここで従って角は鋭角なので等号は 、すなわち 、 のときに成り立つ。
一方、分母から分子を引くとだから、有限の では余弦は1より小さい。よって範囲は
総評
三次曲線の接線は接点を重解に持つため、もう1つの交点を因数分解で求められる。角は2本の接線方向の差であり、 でも両方向ベクトルの共通符号が消える。微分解法と平方差の因数分解解法で下端 を確認した。上端1は または無限大で近づくだけで取らない。