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名古屋大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験 微分・積分理系数学 第4問(b)

選択問題 (b)

各点で微分可能な関数 y=f(x) のグラフが右の図で与えられている.
このとき,2つの関数y=f(x),y=0xf(t)dtのグラフの概形を解答欄の所定の位置に描け.
また,そのようなグラフを描いたポイントを列挙して説明せよ.

資料注記:確認できた年度別アーカイブでは、問題が参照する「右の図」が
個別TeX・JPG・PDFのすべてで欠落している。そのため、本データでは原図を推測復元していない。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

微分積分関数 グラフの概形微分による最大最小定積分評価

方針

原図の欠落状態を先に確認し、出典で検証できない零点・極値・水平区間を推測しない。そのうえで、導関数は傾き、積分関数は符号付き面積として描く一般原理を整理する。

解答

原問題は、右図として与えられた y=f(x) のグラフを読んで作図する問題である。しかし、確認できた年度別アーカイブの個別 TeX・JPG・PDF には本文だけが収録され、右図は欠落している。零点、極値、水平区間、傾き、各区間の符号付き面積が分からないため、f と積分関数の具体的なグラフは一意に決定できない。

作図原理そのものは次の通りである。まずF(x)=0xf(t)dtとおくと、F(0)=0,F(x)=f(x),F(x)=f(x)である。

y=f(x)f の接線の傾きを表す。したがって、f の増加区間では f>0、減少区間では f<0、水平な接線をもつ点では f=0 となる。また、傾きの変化を読み取って f の増減も描く。

y=F(x) は、f>0 の区間で増加し、f<0 の区間で減少する。f=0 で符号が変わる点は F の極値候補である。さらに f>0 の区間と f<0 の区間で F の凹凸が切り替わる。F の具体的な高さは、原グラフの下の符号付き面積を順に加えて決める。

以上から、原図を入手できれば両グラフを描けるが、欠落した原図の数値や形状を推測して補うことはできない。

別解

解法2(作図用チェック表)

方針

原グラフが得られた場合に、f と積分関数を機械的に描くための対応表を作る。欠落資料にない数値や形状は補わない。

解答

原問題の右図が欠落しているため、具体的なグラフは確定できない。原図を入手したときは、次の順で作図する。

まず f について、f の特徴f の特徴f が増加f>0f が減少f<0f の接線が水平f=0f の傾きが増加f は増加f の傾きが減少f は減少を図の各区間へ適用する。

次にF(x)=0xf(t)dtとおき、F(0)=0,F(x)=f(x),F(x)=f(x)を使う。したがって、f の正負から F の増減、f の零点から F の極値候補、f の正負から F の凹凸を決める。さらに F(x) の高さを決めるには、原図から読み取れる f の符号付き面積が必要である。

以上は作図原理を一意に定めるが、原図なしに零点・極値・面積値を特定することはできない。

総評

資料欠落を含むグラフ読解問題である。確認できた年度別アーカイブでは本文だけが残り、作図に必須の右図は個別TeX・JPG・PDFのすべてで欠落していた。したがって、旧データに含まれていた零点・極値・水平区間の具体値は出典で検証できず、推測値として削除した。受験答案としての一般原理は、導関数を傾き、積分関数を符号付き面積として読み、F=fF=f から増減・極値・凹凸を順に決めることである。原図入手後にのみ具体図を確定する。

冊子PDFで見る名大の微分の問題で問題集を作る

出典: 名古屋大学 2003年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。