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名古屋大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

閉区間[0,2π]上で定義されたxの関数f(x)=0πsin(tx+π4)dtの最大値および最小値とそのときのxの値をそれぞれ求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安16

三角関数積分微分 絶対値の処理、定積分評価微分による最大最小

方針

絶対値の中身は、x が積分区間 [0,π] の中にあるか外にあるかで外れ方が変わる。0xπ では積分を [0,x][x,π] に分け、πx2π では常に tx=xt とする。得られた式 2(1+sinx)2cos(x+π/4) を各区間で評価し、全体の最大・最小を比較する。

解答

まず 0xπ の場合を考える。このとき、0tx では tx=xtxtπ では tx=tx である。したがってf(x)=0xsin(xt+π4)dt+xπsin(tx+π4)dt.第1項は0xsin(xt+π4)dt=[cosu]u=π/4x+π/4=22cos(x+π4)であり、第2項はxπsin(tx+π4)dt=22cos(πx+π4)である。よってf(x)=2cos(x+π4)cos(5π4x)である。和積公式を用いるとcos(x+π4)+cos(5π4x)=2sinxなので f(x)=2(1+sinx)(0xπ) である。

次に πx2π の場合を考える。このとき 0tπx だから tx=xt であり、f(x)=0πsin(xt+π4)dt=cos(x3π4)cos(x+π4)=2cos(x+π4)である。

したがってf(x)={2(1+sinx)(0xπ),2cos(x+π4)(πx2π)である。 0xπ では 0sinx1 だから 2f(x)22 であり、最大値 22x=π2 でとる。 πx2π では x+π/4[5π/4,9π/4] を動く。この範囲で cos(x+π/4) の最大値は1で、これは x+π4=2π すなわち x=7π4 で起こる。よって 2cos(x+π/4) の最小値は 2 である。一方、この区間での最大値は 2 以下なので、全体の最大値は前半で得た 22 である。

以上より、最大値は 22(x=π2) であり、最小値は 2(x=7π4) である。

別解

解法2(積分区間の長さへ置換する)

方針

絶対値を外した後、各積分を0usin(v+π/4)dvの形にそろえる。
端点だけで表した式から最大・最小を読む。

解答

まず 0xπ とする。
前半では u=xt、後半では u=tx と置けばf(x)=0xsin(u+π4)du+0πxsin(u+π4)du.したがってf(x)=2cos(x+π4)cos(5π4x)=2(1+sinx).この区間では2f(x)22,最大値 22x=π/2 でとる。

次に πx2π では u=xt と置いてf(x)=xπxsin(u+π4)du=2cos(x+π4).x+π/4[5π/4,9π/4] を動くので、
この区間の最小値は2(x=7π4)であり、最大値は 2 である。
両区間を比較すると、全体の最大値は22(x=π2),最小値は2(x=7π4)である。

総評

難度5、計算量5。絶対値を外す区間分割がすべてで、x が積分区間内にある 0xπ と、外にある πx2π を分ける。採点上は、後半の 2cos(x+π/4) の範囲評価で、x=7π/4 に最小値 2 が出る点を落とさないことが重要である。端点 x=2π の値 2 は最小ではない。目安は16分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 名古屋大学 2001年度 前期 数学 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。