方針
(1) は , とおき、対角線が , で表されることから、2乗を足して内積の項を消す。(2)は4点を の対称な形に配置して、辺の長さが3種類 になるように を決める。条件 は を保証する。
解答
(1) とおく。このとき である。また、対角線は である。
したがって である。右辺を内積で展開すると であり、 である。足し合わせると内積の項が消えて である。よって が成り立つ。
(2)
次の4点を空間内にとる。ただしとする。
条件 と より、 である。また も明らかなので、 は正に選べる。
この4点の距離を調べる。例えば であり、 だから である。同様に である。対称性により他の辺もそれぞれ のいずれかになり、各面の三角形は辺の長さ をもつ。
したがって、各面の三角形の辺の長さが である四面体を実際に作ることができる。
別解
解法2(直方体の互い違いの頂点を使う)
方針
(1) は中線定理を平行四辺形へ2回適用する。(2)は3辺 の直方体から互い違いの4頂点を選び、各面が同じ3種類の対角線をもつようにする。
解答
(1)
平行四辺形の対角線の交点を とする。三角形 で中線 に中線定理を用いると, だから(2)
辺の長さが の直方体を考え、互い違いの4頂点を選ぶ。この4点が作る四面体では、向かい合う辺の長さがそれぞれとなる。
そこでと定める。仮定 により である。また から他の2式も正である。
このとき上の3種類の辺長は となる。各面は各種類を1本ずつ含むため、4つの面はすべて辺長 の三角形である。よって求める四面体が実際に存在する。
総評
前半は平行四辺形の対角線公式、後半は対称な座標配置による存在証明である。目安時間は22〜26分。(1)では2つの対角線を , と表し、2乗和で内積項が消えることを示す。(2)では四面体を想像だけで説明するのではなく、4点を具体的に置くのが確実である。 は を保証し、他の2つの正値性は が最大であることから従う。