方針
漸化式 は余弦の加法公式 に対応している。(1)は帰納法で示す。(2)では で と置くと、最大の根は最小の正の 、すなわち から得られる。積分は に注意して の積分に直し、積和公式で評価する。(3)は を用いる。
解答
(1) のとき であり、 のとき である。よって主張は で成り立つ。 で成り立つと仮定する。漸化式よりここで余弦の加法公式から である。したがって である。よって帰納法により、すべての で成り立つ。
(2) で とおく。(1)より は と同値である。最大の は最小の正の に対応するので、 から である。
積分を計算する。 とすると であり、 は 、 は に対応する。したがって積和公式 を用いると、 としてここでであり、である。よってである。したがってである。
(3)
(2) の結果からである。ここでであり、またである。したがってである。
別解
解法2(極限区間の拡大)
方針
(1) (2)で根と積分表示まで求める。(3)では(2)の閉じた式へ代入せず、で縮小区間を固定区間へ拡大し、はさみうちで極限を評価する。
解答
(1)
余弦の加法公式と帰納法により(2)
したがって最大の根はとおくと積和公式で計算すれば(3)
閉じた式を使わず、上の積分表示でとおくとではであり、左端は一様に1へ近づく。したがって、はさみうちによりを積分区間全体で用いることができる。よって
総評
難度7、計算量7。目安時間は28〜35分。漸化式の形から三角関数の加法公式を見抜くことが入口である。(2)では の置換により、 の範囲を に対応させる。最大の根は最大の 、つまり最小の正の で決まるため、 となる。積分では上下限が反転するので符号に注意が必要で、 を明示するとミスを防げる。最後の極限は難しくないが、(2)の積分結果を正確に出すまでが勝負である。