(1)
1年後,A 町に残るのは A 町の前年住民の6割であり,B 町からは2割が移ってくる。したがって a1=53a0+51b0,b1=52a0+54b0 である。よってM=53525154である。
(2)
直接計算するとM2=251125142572518である。一方57M−52E=2521−251025142572528−2510=251125142572518だから M2−57M+52E=O である。これは M2−M−52M+52E=O すなわち M(M−E)=52(M−E) と書ける。したがって α=1,β=52 である。
(3)
(2)より M(M−E)=52(M−E) であり,問題文の通り 1 と 52 を入れ換えた式も成り立つので M(M−52E)=M−52E である。ここで P=35(M−52E),Q=−35(M−E) とおくと,P+Q=E であり,さらに MP=P,MQ=52Q である。したがって Mn=Mn(P+Q)=P+(52)nQ となる。すなわちMn=35(M−52E)−35(52)n(M−E)である。成分を整理するとMn=31+32(52)n32−32(52)n31−31(52)n32+31(52)nである。
(4) Mn の式よりan=(31+32(52)n)a0+(31−31(52)n)b0,bn=(32−32(52)n)a0+(32+31(52)n)b0である。n→∞ のとき (52)n→0 だから,両町の合計人口 a0+b0 を用いて an→3a0+b0,bn→32(a0+b0) となる。したがって n→∞limbnan=21 である。
(4) の検算(総人口を用いる方法)
極限だけなら,合計人口 T=an+bn が一定であることを使ってもよい。bn=T−an とおくと an+1=53an+51bn=52an+51T である。両辺から T/3 を引くと an+1−3T=52(an−3T) となるので,an→T/3,bn=T−an→2T/3 が直接分かる。これも上の極限 21 と一致する。
長期的には流出数が等しくなり,人口比は A:B=1:2 に近づく.