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名古屋大学 2006年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

媒介変数θ1およびθ2で表される2つの曲線C1:{x=cosθ1y=sinθ1(0<θ1<π2)C2:{x=cosθ2y=3sinθ2(π2<θ2<0)がある.

C1上の点P1C2上の点P2が,θ1=θ2+π2の関係を保って移動する.

曲線C1の点P1における接線と,曲線C2の点P2における接線の交点をPとし,
これら2つの接線のなす角P1PP2αとする.
つぎの各問に答えよ.

(1) 直線P1Px軸とのなす角をβ (0<β<π2)
直線P2Px軸とのなす角をγ (0<γ<π2)とする.
tanβおよびtanγθ1で表せ.

(2) tanαθ1で表せ.

(3) tanαの最大値と,最大値を与えるθ1を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安15

三角関数微分 接線・法線三角比の利用微分による最大最小

方針

媒介変数を θ1=θ とおき,θ2=θπ/2 に直す。接線の傾きは dy/dx で求められるので,C1 では負の傾き,C2 では正の傾きになる。2直線のなす角は傾きの公式で処理し,この問題の α は鈍角になるため tanα が負になる点を明記する。最後は u=tanθ>0 とおき,1/u+3u の最小値から tanα の最大値を出す。

解答

(1) θ1=θ とおく。0<θ<π/2 である。C1 では dydx=cosθsinθ=1tanθ である。直線 P1P は負の傾きをもつので,x 軸とのなす鋭角 β について tanβ=1tanθ1 である。

また θ2=θπ2 である。C2 では dydx=3cosθ2sinθ2. ここで cosθ2=sinθsinθ2=cosθ だから dydx=3tanθ. したがって tanγ=3tanθ1 である。

(2)
2つの接線の傾きを m1=1tanθ,m2=3tanθ とする。m1m2=3 であり,2本の直線の交わり方から P1PP2=α は鈍角である。傾き m1,m2 の2直線のなす角の公式よりtanα=m2m11+m1m2=3tanθ+1tanθ13.よって tanα=1+3tan2θ12tanθ1 である。

(3) u=tanθ1 とおくと u>0 であり,tanα=12(1u+3u) である。相加相乗平均より 1u+3u23 であり,等号は 1/u=3u,すなわち u=1/3 のとき成り立つ。したがって負号が付いていることに注意すると,tanα はこのとき最大になり,maxtanα=3 である。また tanθ1=1/30<θ1<π/2 より θ1=π6 である。

総評

接線の傾きを出すだけなら標準的だが,C1 の接線は負の傾き,C2 の接線は正の傾きになるため,角の扱いで符号ミスが出やすい。目安は15分程度。(2)で α が鈍角であることを書けば,tanα が負になる理由が明確になる。(3)は u=tanθ1 と置いた後,最大値が「負の式の最大」であることに注意する。

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出典: 名古屋大学 2006年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。