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名古屋大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

sを実数とする.
(u1,v1)=(s,1)とし,(un,vn) (n2)を次の漸化式で定める.(unvn)=(1221)(un1vn1)sが実数全体を動くとき,(un,vn)が描くxy平面上の図形をlnとする.

(1) 図形ln (n1)の方程式を求めよ.

(2) l2k1 (kは正の整数) とy軸との交点を中心とし,
l2kに接する円の方程式を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

行列図形と方程式 式変形、軌跡、計算整理

方針

行列を2回かけると M2=3E になることをまず確認する。これにより奇数番目と偶数番目の点を明確に分けて表せるので,s を消去して直線 ln の方程式を得る。円は,中心が奇数番目の直線と y 軸の交点にあり,偶数番目の直線に接するので,点と直線の距離公式から半径を出す。

解答

(1) M=(1221) とおくと,M2=(1221)2=(3003)=3Eである。したがって,k1 に対して M2k2=(3)k1E,M2k1=(3)k1M となる。

まず P2k1P2k1=M2k2(s1)=(3)k1(s1)である。よって s が動くと y=(3)k1 上を動くから l2k1: y=(3)k1 である。

次にP2k=M2k1(s1)=(3)k1(s22s1)である。点の座標を (x,y) とすると x=(3)k1(s2),y=(3)k1(2s1) である。A=(3)k1 とおけば,x=A(s2) から s=x/A+2 であり,y=A(2xA+41)=2x+3A. したがって l2k: y=2x+3(3)k1 である。

(2)

Ck の中心は,l2k1y 軸の交点なので Ok=(0,(3)k1) である。l2k2xy+3(3)k1=0 と書く。点 Ok からこの直線までの距離が半径 rk であるからrk=20(3)k1+3(3)k122+(1)2=23k15.よって rk2=49k15 である。したがって円 Ck の方程式は x2+{y(3)k1}2=49k15 である。

図は k=1 の配置.一般の k でも平行移動・拡大された同じ形になる.

総評

最初の M2=3E に気づけるかで計算量が大きく変わる。目安は18分程度で,奇数番目・偶数番目を同じ式で処理しようとせず,2k12k に分けるのがよい。円の半径は接点を求める必要はなく,中心から直線までの距離で十分である。符号 (3)k1 と長さ 3k1 を混同しないことが最後の注意点である。

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出典: 名古屋大学 2006年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。