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名古屋大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

平面上に同じ点Oを中心とする半径1の円C1と半径2の円C2があり,C1の周上に定点Aがある。
PQはそれぞれC1C2の周上を反時計回りに動き,ともに時間tの間に弧長tだけ進む。
時刻t=0において,PAの位置にあってOPQはこの順に同一直線上に並んでいる。
0t4πのときAPQの面積の2乗の最大値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

三角関数図形と方程式 座標設定三角比の利用微分による最大最小

方針

O=(0,0),A=(1,0) と置く。同じ弧長 t を進んでも、半径1の P の偏角は t、半径2の Q の偏角は t/2 になる。座標から三角形の面積を求め、u=t/2、さらに x=cosu と置いて [1,1] 上の4次式の最大問題へ変える。微分の臨界点と両端を比較し、平方根を含む値は二次方程式 2x22x1=0 を使って整理する。

解答

O を原点、A=(1,0) とする。点 P は半径1の円周を弧長 t だけ進むから偏角は t である。点 Q は半径2の円周を弧長 t だけ進むので、偏角は t/2 である。したがってP=(cost,sint),Q=(2cost2,2sint2).APQ の面積を S とする。座標による三角形の面積公式から2S=(cost1)2sint2sint(2cost21).(1)u=t2とおくと、cost=2cos2u1sint=2sinucosu である。(1)の絶対値の中を整理すると2(cost1)sinusint(2cosu1)=4sinu(cos2u1)2sinucosu(2cosu1)=2sinu(cosu2).よってS2=sin2u(cosu2)2.(2)0t4π なので 0u2π である。x=cosuとおけば、x[1,1] のすべての値をとる。(2)よりS2=F(x),F(x)=(1x2)(x2)2.微分するとF(x)=2x(x2)2+2(1x2)(x2)=2(x2)(2x22x1).[1,1] にある臨界点はx=132だけである。端点では F(1)=F(1)=0、区間内部では F(x)>0 なので、この臨界点で最大となる。

この x2x22x1=0 を満たすから1x2=32,(x2)2=3+332.したがって求める最大値は32(3+332)=94+332=9+634.同じ弧長を進むため、半径が2倍の Q の回転角は P の半分になる。

総評

難度6、目安時間20分。最大の注意点は、半径2の点 Q の偏角が t/2 になることと、座標公式で得る量が面積の2倍であることである。三角関数の整理は u=t/2 を導入してから表示数式で追うと符号ミスを抑えられる。最大化では x=cosu[1,1] 全体を動くこと、端点値が0であること、区間内の臨界点が1個だけであることを順に確認する。最終値 (9+63)/4 は原典略解とも一致する。

冊子PDFで見る名大の三角関数の問題で問題集を作る

出典: 名古屋大学 2013年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。