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名古屋大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

関数f(x)=3x+6sinxは区間0x2πで2つの極値f(a)f(b) (a<b)をもつ.
また,y=g(x)を点(b,f(b))を通る傾き3の直線とする.つぎの各問に答えよ.

(1) f(a)およびf(b)を求めよ.

(2) 関数g(c)=f(a)を満たすcを求めよ.

(3) 関数y=f(x)y=g(x)のグラフの概形をかけ.

(4)
 曲線y=f(x) (0xb)

線分y=g(x) (bx2π)

直線y=d(ただし,dは定数で,d=g(2π)),

およびy軸で囲まれる図形をy軸のまわりに回転してできる器を考える.
この器の縁(x=2πの円周上)から静かに水を入れるとき,
器の底(原点)に水が達するまでに水はどのくらい入るか.

難易度8/ 10計算量8/ 10目安28

三角関数微分積分 増減表グラフの概形体積計算

方針

導関数から極大点・極小点を求め、直線 g と水がせき止められる高さを確定する。体積は y 軸まわりの円筒殻として、曲線が底になる区間と直線が底になる区間に分けて積分する。

解答

(1) f(x)=3+6cosx=3(1+2cosx)より、極大点と極小点はそれぞれa=2π3,b=4π3である。したがってf(a)=2π+33,f(b)=4π33.(2)
(b,f(b)) を通る傾き3の直線はg(x)=3x33.g(c)=f(a) よりc=2π3+23.(3)
f の符号は (0,a) で正、(a,b) で負、(b,2π) で正である。したがって f は極大点 (a,f(a))、極小点 (b,f(b)) を通る。g は極小点を通る傾き3の直線である。

(4)
水面が高さ f(a) に達すると左側の山を越えて原点へ流れる。直前の水の体積を円筒殻で表すとV=2πabx{f(a)f(x)}dx+2πbcx{f(a)g(x)}dx.すなわちV=2π2π/34π/3x(2π+333x6sinx)dx+2π4π/32π/3+23x(2π+633x)dx.xsinxdx=xcosx+sinxを用いて計算するとV=4π(3π2+5π+93).

別解

解法2

方針

水の断面を高さ f(a) と底面の差として捉え、回転体の一次モーメントを区間ごとにまとめて計算する。積分の端点で sin,cos の値を先に表にして計算量を抑える。

解答

(1) a=2π3,b=4π3,したがってf(a)=2π+33,f(b)=4π33.(2)
g(x)=3x33 なのでc=2π3+23.(3)
f0 から a まで増加、a から b まで減少、b から 2π まで増加する。g(b,f(b)) を通る傾き3の直線として描く。

(4)
水面が f(a) に達する直前の体積はV=2πabx{f(a)f(x)}dx+2πbcx{f(a)g(x)}dx.xsinxdx=xcosx+sinxを用い、a=2π/3, b=4π/3, c=2π/3+23 を代入して整理するとV=4π(3π2+5π+93).

総評

難度は8、計算量は8。目安時間は28分。(1)で問われるのは極値 f(a),f(b)、(2)で問われるのは c であり、点の座標と設問番号を混同しない。水が底へ達する直前の水面は局所極大の高さ f(a) である。回転半径 x を掛けた円筒殻を、曲線区間と直線区間に分けて積分する。

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出典: 名古屋大学 2002年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。