方針
導関数から極大点・極小点を求め、直線 g と水がせき止められる高さを確定する。体積は y 軸まわりの円筒殻として、曲線が底になる区間と直線が底になる区間に分けて積分する。
解答
(1) f′(x)=3+6cosx=3(1+2cosx)より、極大点と極小点はそれぞれa=32π,b=34πである。したがってf(a)=2π+33,f(b)=4π−33.(2)
(b,f(b)) を通る傾き3の直線はg(x)=3x−33.g(c)=f(a) よりc=32π+23.(3)
f′ の符号は (0,a) で正、(a,b) で負、(b,2π) で正である。したがって f は極大点 (a,f(a))、極小点 (b,f(b)) を通る。g は極小点を通る傾き3の直線である。
(4)
水面が高さ f(a) に達すると左側の山を越えて原点へ流れる。直前の水の体積を円筒殻で表すとV=2π∫abx{f(a)−f(x)}dx+2π∫bcx{f(a)−g(x)}dx.すなわちV=2π∫2π/34π/3x(2π+33−3x−6sinx)dx+2π∫4π/32π/3+23x(2π+63−3x)dx.∫xsinxdx=−xcosx+sinxを用いて計算するとV=4π(−3π2+5π+93).
別解
解法2
方針
水の断面を高さ f(a) と底面の差として捉え、回転体の一次モーメントを区間ごとにまとめて計算する。積分の端点で sin,cos の値を先に表にして計算量を抑える。
解答
(1) a=32π,b=34π,したがってf(a)=2π+33,f(b)=4π−33.(2)
g(x)=3x−33 なのでc=32π+23.(3)
f は 0 から a まで増加、a から b まで減少、b から 2π まで増加する。g は (b,f(b)) を通る傾き3の直線として描く。
(4)
水面が f(a) に達する直前の体積はV=2π∫abx{f(a)−f(x)}dx+2π∫bcx{f(a)−g(x)}dx.∫xsinxdx=−xcosx+sinxを用い、a=2π/3, b=4π/3, c=2π/3+23 を代入して整理するとV=4π(−3π2+5π+93).
総評
難度は8、計算量は8。目安時間は28分。(1)で問われるのは極値 f(a),f(b)、(2)で問われるのは c であり、点の座標と設問番号を混同しない。水が底へ達する直前の水面は局所極大の高さ f(a) である。回転半径 x を掛けた円筒殻を、曲線区間と直線区間に分けて積分する。
冊子PDFで見る名大の三角関数の問題で問題集を作る
出典: 名古屋大学 2002年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。