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岡山大学 2017年度 前期文系数学 第4問

座標平面の原点をO(0,0)とする.以下の問いに答えよ.

(1)
座標平面上の異なる3P,Q,ROPRQ+OR2OROQ=0を満たしているとする.このときRPRQとなることを示せ.

(2)
Qの座標を(3,4)とし,点ROR=1を満たしているとする.さらに,OP1を満たすすべての点Pに対してOPRQ+OR2OROQ0が成り立っているとする.このとき点Rの座標を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 内積の利用、範囲評価、必要十分条件

方針

各点の位置ベクトルをp,q,rとおき,条件式を(pr)(qr)=0に変形する。(2)はp1での内積の最大値がqrになることを使い,rqを未知量として評価する。

解答

(1) OP=pOQ=qOR=rとおく。するとRQ=qrRP=prである。

与えられた条件はp(qr)+r2rq=0である。左辺は(pr)(qr)に等しい。したがってRPRQ=0であり,RPRQである。

(2)
q=(3,4)r=1とする。条件式の左辺はp(qr)+1rqである。p1を満たすすべてのpについてこれが0以下であるための条件は,p(qr)の最大値を考えてqr+1rq0である。

ここでc=rqとおく。q=5r=1よりc5であり,qr2=q2+r22rq=262cである。上の条件はc1+262cである。特にc1であるから両辺を2乗して(c1)2262cすなわちc225を得る。c5だからc=5でなければならない。rq=5=rqであるから,rqと同じ向きの単位ベクトルである。よってr=q5=(35,45)である。したがって点Rの座標は(35,45)である。

別解

解法2

方針

(1)OP=OR+RPなどを代入して直交条件を一行で得る。(2)は単位円板の支持直線として幾何的に読み,法線方向を決める。

解答

(1) OP=OR+RP,OQ=OR+RQを条件式の左辺に代入すると,ORを含む項がすべて相殺されてRPRQ=0となる。よってRPRQである。

(2)
条件は,単位円板内のすべての点PについてRPRQ0が成り立つことと同値である。点Rは単位円上にあるので,Rを通りRQに垂直な直線は単位円板の支持直線でなければならない。単位円のRにおける外向き法線はORだから,あるλ0についてRQ=λORとなる。したがってOQ=(1+λ)ORである。OQ=5,OR=1より1+λ=5であり,OR=15(3,4)を得る。よってR(35,45)である。

総評

難度6,計算量5。想定時間は18分程度。(1)の内積変形が(2)の見通しにもつながる。p1での最大値を用いる部分が差のつく点で,最後はコーシー・シュワルツを名前だけで済ませず,等号条件として同方向を確認するのが重要である。

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出典: 岡山大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。