方針
各点の位置ベクトルをp,q,rとおき,条件式を(p−r)⋅(q−r)=0に変形する。(2)は∣p∣≦1での内積の最大値が∣q−r∣になることを使い,r⋅qを未知量として評価する。
解答
(1) OP=p,OQ=q,OR=rとおく。するとRQ=q−r,RP=p−rである。
与えられた条件はp⋅(q−r)+∣r∣2−r⋅q=0である。左辺は(p−r)⋅(q−r)に等しい。したがってRP⋅RQ=0であり,RP⊥RQである。
(2)
q=(3,4),∣r∣=1とする。条件式の左辺はp⋅(q−r)+1−r⋅qである。∣p∣≦1を満たすすべてのpについてこれが0以下であるための条件は,p⋅(q−r)の最大値を考えて∣q−r∣+1−r⋅q≦0である。
ここでc=r⋅qとおく。∣q∣=5,∣r∣=1よりc≦5であり,∣q−r∣2=∣q∣2+∣r∣2−2r⋅q=26−2cである。上の条件はc≧1+26−2cである。特にc≧1であるから両辺を2乗して(c−1)2≧26−2cすなわちc2≧25を得る。c≦5だからc=5でなければならない。r⋅q=5=∣r∣∣q∣であるから,rはqと同じ向きの単位ベクトルである。よってr=5q=(53,54)である。したがって点Rの座標は(53,54)である。
別解
解法2
方針
(1) はOP=OR+RPなどを代入して直交条件を一行で得る。(2)は単位円板の支持直線として幾何的に読み,法線方向を決める。
解答
(1) OP=OR+RP,OQ=OR+RQを条件式の左辺に代入すると,ORを含む項がすべて相殺されてRP⋅RQ=0となる。よってRP⊥RQである。
(2)
条件は,単位円板内のすべての点PについてRP⋅RQ≦0が成り立つことと同値である。点Rは単位円上にあるので,Rを通りRQに垂直な直線は単位円板の支持直線でなければならない。単位円のRにおける外向き法線はORだから,あるλ≧0についてRQ=λORとなる。したがってOQ=(1+λ)ORである。∣OQ∣=5,∣OR∣=1より1+λ=5であり,OR=51(3,4)を得る。よってR(53,54)である。
総評
難度6,計算量5。想定時間は18分程度。(1)の内積変形が(2)の見通しにもつながる。∣p∣≦1での最大値を用いる部分が差のつく点で,最後はコーシー・シュワルツを名前だけで済ませず,等号条件として同方向を確認するのが重要である。
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出典: 岡山大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。